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「グリーンナノ」企画特集(2008年8月~2010年10月)

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【巻頭言】

 「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書 第1作業部会報告書(自然科学的根拠)の公表について」 (平成19年2月2日 文部科学省,経済産業省,気象庁,環境省)は,気候システムに温暖化が起きていると断定し,さらに人為起源の温室効果ガスの増加が温暖化の原因であることもほぼ断定している.このような背景から,破壊的結末を防ぐために科学技術が何をすべきかが真剣に問われ,多数の科学技術政策が打ち出されると共に,リサイクル活動や省エネ運動も盛んになってきた.そうした一方で,わが国の研究開発上重要な課題が,鉱工業資源,エネルギー,食糧・水の確保であることに変わりはない.環境問題だけに目を奪われると,温室効果ガスの削減,カーボン・ニュートラルを目指した結果として食料危機に陥る,という可能性も指摘されている.

 ナノテクノロジーは,ICT,バイオテクノロジー,環境・エネルギー技術など様々な科学技術の共通基盤であり,したがって環境・資源・エネルギー・食料問題の解決に向けてさまざまな形で貢献できるはずである.こうした背景のもと,NJBでは企画特集「グリーンナノ」と題し,これから約一年間にわたって,ナノテクノロジーを活用した環境・エネルギー・食糧問題の解決に向けた取り組み事例を継続的に紹介する.

(2008年8月,NanotechJapan Bulletin編集長 秋永 広幸)

 

※所属、役職等は刊行当時のものです。

No. タイトル
第21回 低エネルギー・ユビキタス時代をもたらすフラッシュメモリーの進歩
スパンション・ジャパンの田口真男社長に聞く
第20回 産業としての自立を目指す次世代太陽電池の研究開発
独立行政法人 物質・材料研究機構 次世代太陽電池センター 韓礼元センター長に聞く
第19回 高度電力化社会実現のキーテクノロジー SiCパワーデバイスへの挑戦
ローム株式会社研究開発本部 神澤公氏と中村孝氏に聞く
第18回 自動車が求める電池の将来像とその実現に向けて
トヨタ自動車株式会社 東富士研究所 電池研究部部長 射場英紀氏に聞く
第17回 都市鉱山から都市鉱石へ,そして更に実用化に向けて
独立行政法人 物質・材料研究機構 元素戦略センター 原田幸明センター長に聞く
第16回 ナノ鉄系粒子を用いた大気,土壌,地下水浄化技術
(古くて安全な既存材料をナノテクで環境改善機能材料へ)

戸田工業株式会社 創造本部 技術開発グループリーダ 松井敏樹氏に聞く
第15回 環境改善に向けた光触媒の挑戦-研究と実用化の展開
東京大学大学院 橋本和仁教授に聞く
第14回 ナノテクノロジー研究開発・事業化戦略に必須な社会受容の追求
独立行政法人 産業技術総合研究所 阿多誠文総括主幹と石津さおり主幹に聞く
第13回 グローバルな水問題解決に活躍するナノ構造水処理用分離膜技術
東レ株式会社 地球環境研究所 辺見昌弘所長に聞く
第12回 つくば3E(環境・エネルギー・経済)フォーラムからのメッセージ
環境モデル都市とグリーン化革新技術開発の展開

筑波大学 生命環境科学研究科 井上勲教授に聞く
第11回 食品の新たな可能性を求めて:食品素材のナノスケール加工と評価を中心に
食品総合研究所 食品工学領域 杉山滋ユニット長に聞く
第10回 グリーンITに向けてのHDDの挑戦
富士通(株) 菅谷誠一プロジェクト統括部長他に聞く
第9回 カーボンナノチューブ技術の発掘と応用機能開拓への挑戦
地球・エネルギー問題への貢献

信州大学 遠藤守信教授に聞く
第8回 革新型高効率第3世代太陽電池を目指す国際拠点
東京大学 中野義昭教授に聞く
第7回 21世紀型生産システム「ミニマルマニュファクチャリング」の創出
微細加工ファブシステムの改革へ

産業技術総合研究所 原史朗主任研究員に聞く
第6回 未知の可能性を秘めるナノバブル
産業技術総合研究所 高橋正好主任研究員に聞く
第5回 環境保全と環境修復のためのナノクラスター触媒の研究
北海道大学大学院 地球環境科学研究院 准教授 神谷裕一さんに聞く
第4回 環境の時代のポリマー:高熱伝導性バイオプラスチック
NECナノエレクトロニクス研究所 主席研究員 位地正年さんに聞く
第3回 食生活を豊かにするナノフード,その技術はナノツールへ
太陽化学株式会社 南部宏暢執行役員に聞く
第2回 希少資源を有効活用する永久磁石
日立金属株式会社 NEOMAXカンパニー 広沢哲技師長に聞く
第1回

モバイル電源として期待されるダイレクトメタノール型燃料電池
東芝マイクロ燃料電池開発センター 上野文雄技師長に聞く

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  • 2022年6月15日