次世代を担う研究者・技術者育成のために、大学生・大学院生・高専の学生を対象としてナノテクノロジー分野における最先端の施設を利用した「学生研修プログラム」を実施致します。
【様式等】
募集要項 学生研修プログラムリスト 応募申込書 募集リーフレット
Participants' Voice 学生研修プログラム参加者の感想をご紹介。
~参加者の声~ 学生研修プログラムでは、多くのテーマがあり自身の専門に近い分野から全く異なる |
1. 開催趣旨
次世代の研究者・技術者の育成支援強化のひとつとして、大学生、大学院生、高専生を対象にマテリアル先端リサーチインフラの先端的な施設を利用した「学生研修プログラム」を実施します。このプログラムでは、ナノテクノロジーに関連する研究・開発への興味を深めるとともに、最先端装置に関する技術を体験することを目的としております。
本プログラムの研修先は、「マテリアル先端リサーチインフラ」に参画しているハブ・スポーク機関(注1を参照)です。このプログラムでは、ナノテクノロジーに係る最先端の設備・機器の仕組みや原理を理解するとともに、日本の第一線の研究者、技術者の指導による現地研修を行っていただきます。研修修了後には、プログラムに参加した研修生、ホスト機関の研究者・技術者が一堂に会して、それぞれの研修成果を発表していただきます。
参加者は、ナノテクノロジーの最先端研究施設の利用を体験することで、本事業が推進する研究施設の共用化に対する理解を深めるとともに、研究者・技術者・他の参加者との交流を通じて今後の研究開発を進める上での人材ネットワークを形成することが期待されています。
2. 内容・日時・場所
現地研修は3日間~7日間で、研修テーマにより異なります。
詳細は「学生研修プログラムリスト」をご参照ください。
成果発表会は、令和6年9月24日(火)につくば国際会議場(オンライン併用)にて開催します。
3. 募集人数
約30名(選考委員会にて審査し、6月中旬頃に選考結果をE-mailにてお知らせします。)
4. 募集対象
国内の大学・大学院・高専に在籍する学生*で、現地研修および成果発表会に参加できる者。
過去にこのプログラムへ参加した経験がある者も、応募を受け付けます。
*各プログラムの募集対象要件は「学生研修プログラムリスト」にある各プログラムの対象要件を参照してください。参加に際しては、
所属学校における本プログラムへの参加の了解や、必要に応じて傷害保険に加入するなど補償等の措置が必要です。
5. 受講料
無料
6. 旅費等
現地研修期間中の旅費および成果発表会参加のための旅費を支給します**。
**旅費は国立研究開発法人物質・材料研究機構における旅費規程に則り支給します。
7. 応募について
(1)応募方法
応募申込書(こちら)に必要事項を記入の上、ご応募ください。
※送信後の申込内容の修正はできません。記載内容の変更や修正がある場合は、新規に入力・送信してください。
(複数の申込がある場合、最新の日付の応募申込書を受理いたします。)
(2)応募受付期間
令和6年4月1日~令和6年5月31日 (必着)
※令和6年5月31日を過ぎると入力できなくなりますのでご留意ください。
8. 研修の報告
(1)成果発表会での研修報告(必須)
現地研修終了後、ホスト機関の研究者・技術者等が参加する成果発表会において研修報告(プレゼンテーション
及びポスター発表)を行っていただきます。
日時:令和6年9月24日(火)
場所:つくば国際会議場
https://www.epochal.or.jp/
(2)報告書
所定の様式にて報告書を提出いただきます。
9. 問い合わせ先
マテリアル先端リサーチインフラ 学生研修プログラム事務局
(国立研究開発法人物質・材料研究機構 ARIMセンターハブ運営室内)
E-mail: NPF_koubo[AT]ml.nims.go.jp [AT]を@に書き換えてください。
電話: 029-859-2777(平日:9:00-12:00, 13:00-17:00)
(注1)マテリアル先端リサーチインフラについて
「マテリアル先端リサーチインフラ」では、ナノテクノロジープラットフォームで培った、全国的な最先端共用設備体制と高度な技術支援提供体制に加え、リモート化・自動化・ハイスループット化された先端設備を導入し、設備共用を継続すると共に、共用に伴って創出されるマテリアルデータを、利活用しやすい構造化された形で、収集・蓄積を行っていきます。「マテリアル先端リサーチインフラ」を構成する全国25の大学研究機関は、それぞれに重要技術領域を担います。各領域に強みを持つ先端設備群を提供するハブ機関と、特徴的な装置・技術を持つスポーク機関からなるハブ&スポーク機関体制を形成し、ご利用いただく皆様の研究開発のパートナーとして貢献してまいります。
技術領域 |
ハブ機関 |
スポーク機関 |
高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル |
東北大学 |
筑波大学、豊田工業大学、香川大学 |
革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル |
東京大学 |
日本原子力研究開発機構、広島大学 |
量子・電子制御により革新的な機能を発現するマテリアル |
物質・材料研究機構 |
北海道大学、産業技術総合研究所、東京工業大学、量子科学技術研究開発機構 |
マテリアルの高度循環のための技術 |
物質・材料研究機構 |
電気通信大学、自然科学研究機構 分子科学研究所、名古屋工業大学 |
次世代バイオマテリアル |
名古屋大学 |
公立千歳科学技術大学、早稲田大学、北陸先端科学技術大学院大学 |
次世代ナノスケールマテリアル |
九州大学 |
信州大学 |
マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル |
京都大学 |
山形大学、奈良先端科学技術大学院大学、大阪大学 |
詳細は実施・推進体制をご覧ください。
Participants’ Voice ~参加者の声~
私は東北大学で今まで触れたことのないTEMの原理や使い方について、専門の先生から直接教わりました。他大学で材料を研究されている大学院生の方とも交流することができ、とても良い刺激となりました。皆さんもぜひ、まだ行ったことのない地で、まだやったことのない経験を体験してみてください。きっと、大きな糧になると思います。
(大分工業高等専門学校 機械・環境システム工学専攻 専攻科2年)
本研修では先端的な装置や技術を体験することが出来る。また、装置操作法のみならず、仕組みや原理から学べるため、初学者にも勧められる。同分野の研究者も試料持ち込みの相談が出来たり、技術相談が出来たりと学べることや得られるものが多いと感じた。このように本研修は全研究者に勧めることが出来、先端的技術に触れることで研究の視野が広がり、研究のモチベーションの向上にもつながるため、積極的に応募することを勧める。
(北海道大学 情報科学院M2)
研修プログラムでは少人数の実験・実習や講義を行ってくださったため、質問がしやすく、落ち着いたペースで、新たな研究領域や実験手法について理解を深めることができました。研修の成果発表会では、様々な分野の研究をされている先生方・参加学生との交流を深めることができました。本研修に参加することで非常に多くのことを学べ、今後の研究や学生生活にもつながる良い刺激を受けることができます。少しでも興味を持った場合には、ぜひ応募してみてください。
(豊田工業大学 工学部 先端工学基礎学科B4)
研究を進めたいという思いで研修プログラム参加しました。一般的に材料分析で用いられる試料の形状と違ったが、事前の打ち合わせから丁寧に対応していただいたおかげで分析をすることができました。こういった外部の共同施設の使用に向けたコミュニケーションを学ぶことができるのでおすすめです。
(東京工業大学大学院 工学院M1)
この研修プログラムでは、通常大学のカリキュラムでは触れることの少ない機器を実際にじっくりと体験する機会が得られます。ただし、装置の動作原理などを理解するための時間は限られています。したがって、事前に装置について学んでおくことで、研修をより有意義なものにすることができるでしょう。
(総合研究大学院大学 物理科学研究科M2)
技術習得を目的に参加しましたが、それだけでなく、他大学の学生とも交流を深めることができ、普段触れることのない分野についても興味が深まる良い機会となりました。事務手続きなどのサポートも手厚く安心して参加できました。少しでも興味があれば参加してみることをおすすめします!
(お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科M1)
日頃の研究では使用する機会のない装置を実際に操作することができ,とても貴重な機会でした。今回の研修で得た知識や技術によって,今まで使用することがなかった装置を活用しようと思える自信をつけることができました。ぜひ皆さんも扱ったことないからと言って物怖じせずチャレンジしてください。
(熊本大学大学院 自然科学教育部材料M2)
研究につながる知識はもちろん、その研修先の方の研究に対する熱意や研究室の雰囲気を肌で感じることができることに、この研修の魅力を感じました。そんな現地の方の研究に対する姿勢を見て、自分の未来像を考えるきっかけとなりました。これから研究を行っていくという方にも、ぜひこの学生研修プログラムを受けてほしいです。
(国立長野工業高等専門学校 電気電子工学科 5年)