利用報告書 / User's Reports


【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.05.10】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22KT0027

利用課題名 / Title

垂直配向シリンダー型ミクロ相分離構造に基づく精密分離・反応膜の開発

利用した実施機関 / Support Institute

京都大学 / Kyoto Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)量子・電子制御により革新的な機能を発現するマテリアル/Materials using quantum and electronic control to perform innovative functions(副 / Sub)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials

キーワード / Keywords

高分子薄膜, ミクロ相分離構造, 超薄切片,メソポーラス材料/ Mesoporous material,表面・界面・粒界制御/ Surface/interface/grain boundary control


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

浅岡 定幸

所属名 / Affiliation

京都工芸繊維大学/材料化学系

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

根本 隆

利用形態 / Support Type

(主 / Main)技術補助/Technical Assistance(副 / Sub),機器利用/Equipment Utilization


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

KT-405:ミクロトーム


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

親水性のポリエチレンオキシド(PEO)と疎水性の側鎖型液晶ポリメタクリレートから成る両親媒性液晶ブロック共重合体は、基板に対して垂直配向したシリンダー型のミクロ相分離構造を与える。シリンダー型のPEOドメインは膜を完全に貫通しており、水やイオンを透過することができるため、サイズ選択制の高い精密分離膜や触媒反応場として利用できるものと期待される。

実験 / Experimental

膜内部のナノ構造を評価するために、PETフィルム上に成膜した薄膜サンプルを樹脂に包埋し、ミクロトームによって切り出すことで超薄切片を作製し、膜断面のTEM観察を試みた。

結果と考察 / Results and Discussion

これまでに膜を完全に貫通した垂直配向シリンダー型のミクロ相分離構造の形成が確認されている、アゾベンゼンを液晶メソゲンとする両親媒性液晶ブロック共重合体を用い、超薄切片の作製実習を行った。今回成膜した薄膜の膜厚が80 nm以下と薄かったため、基板からの剥がれや湾曲が認められたが、一部の箇所では膜表面側からPETとの接合面まで完全に繋がったシリンダー型のミクロ相分離構造の形成が確認された。安定して超薄切片が作製できる薄膜サンプルの包埋条件が確定できたことから、今後実際に透過膜として用いている、ポリスルホン多孔質膜上に成膜した薄膜の観察を検討したいと考えている。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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