【公開日:2023.07.28】【最終更新日:2023.05.29】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22YG0019
利用課題名 / Title
シクロオレフィンポリマー(COP)のレオロジー特性
利用した実施機関 / Support Institute
山形大学 / Yamagata Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)計測・分析/Advanced Characterization
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
粘弾性,レオロジー
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
岸村 眞治
所属名 / Affiliation
京都大学
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
技術スタッフ研修プログラムの中で、シクロオレフィンポリマー(COP)のレオロジー(粘弾性)特性を計測した。近年通信の高速化、高周波数化に適する素材として低誘電率、低誘電損失(低tanδ)を有することが必須となっている。代表的な素材にフッ素樹脂があるが、加工性が良くない。COPは熱可塑性樹脂としてはフッ素樹脂並みの低誘電率を持つ。本課題では、COPを溶融し加工する際に重要な基礎データとなる粘弾性を測定した。
実験 / Experimental
シクロオレフィンポリマー(COP)は、高流動性タイプのゼオノール1060R(MFR=14g/min)を用い、熱プレス成形によって厚み1mmのディス状サンプルを得た。測定はツインドライブ型レオメータを使用し、160、180、200℃にて動的粘弾性測定を行い、貯蔵弾性率(G')、損失弾性率(G")を求めた。測定はすべて線形範囲内であることを確認し、窒素雰囲気下で行った。
結果と考察 / Results and Discussion
160、180、200℃にて動的粘弾性測定を行い、温度時間換算則により基準温度200℃にシフトし、互いに重ね合わせることができることを確認した。図1に温度200度での貯蔵弾性率(G')、損失弾性率(G")の周波数依存性を示す。低周波数側ではG', G"の傾きから終端緩和を示しているものと考えられる。分子量分布が不明であるが、G'とG"の交差点の角周波数200rad/sの逆数0.0005sが200℃におけるおよその緩和時間と見積もることができた。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1 シクロオレフィンポリマー(COP)の角周波数に対する貯蔵弾性率、損失弾性率
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件