【公開日:2023.07.28】【最終更新日:2023.05.16】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22BA0020
利用課題名 / Title
フッ素樹脂の表面分析
利用した実施機関 / Support Institute
筑波大学 / Tsukuba Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)その他/Others(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
電子分光
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
黒崎 健児
所属名 / Affiliation
株式会社潤工社
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
フッ素樹脂(PTFE)に接着性を付与するため、コロナ放電処理やプラズマ処理等による表面改質が広く行われている。しかし、PTFE表面に強いエネルギーを与えると脆弱層が生成し、逆に接着力が低下するという問題がある。本研究は、脆弱化が起こらない程度の低いエネルギーでプラズマ処理を行い、その後にオゾン中に曝露することで酸化を促進して接着力を向上させることを目的とする。
実験 / Experimental
フッ素樹脂フィルムにプラズマ処理を行った後、オゾン発生器を介した酸素ガス(オゾン生成量 約0.5vol.%)中に1時間曝露した。プラズマ処理だけを行ったフィルムとオゾン処理を加えたフィルムをX線光電子分光装置(XPS)で分析し、表面官能基の状態を比較した。
結果と考察 / Results and Discussion
XPSによる分析結果(CとO)を図1, 2に示す。オゾン処理を加えたサンプルはプラズマ照射だけのサンプルよりも表面の酸素原子が増加しており、酸化が促進されていることを確認した。また、Cの結合状態を比較すると289 [eV]付近のピークが増加していることから、主にカルボキシル基が生成して酸素量が増加したものと考えられる。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1 XPSスペクトル(C1s)
図2 XPSスペクトル(O1s)
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件