データセット

データセット名:平面櫛歯型静電アクチュエータ(50V駆動で10μm変位)

課題名:静電アクチュエータの開発

データセット登録者(所属機関):山口 堅三(徳島大学)

課題番号:
JPMXP1223TT0015
実施機関:
豊田工業大学

要約

典型的な平面櫛歯型静電アクチュエータを試作した。SOI(Silicon On Insulator)基板の表と裏からSi深掘りエッチングを行う、典型的なSOI-MEMSプロセスで製作した。
アクチュエータ表面のデバイス層厚さは60μm、アクチュエータ裏面のハンドル層厚さは210μmある。移動シャトル下のシリコンを、エッチングにて取り除いた。これにより、移動シャトルが水の表面張力等で引き付けられて、ハンドル層に貼り付くことを避けた。比較的丈夫な構造であり、出来上がった移動シャトルに、小物体を乗せるなどの利用がし易い。また、製作後のハンドリングで壊すリスクも少なくなる。
アクチュエータ裏面の空間を作るためには、面積の大きな穴を用意することになる。但し、単純に大きな穴を掘ってしまうと、SOI基板の埋込酸化膜が2μmと厚いために強い圧縮応力が開放され、サスペンションなどの弱い表面の構造を割って壊してしまう。これを避ける為に、フィラーの支え構造を入れる。フィラーは犠牲層エッチングの際に外れて取れるため、最終デバイスからは無くなるものである。
ナノギャップ制御を静電アクチュエータで行うことを意識して、アクチュエータ先端と向かい合う構造を加えた。駆動特性として、50V印加で約10μmの変位が得られた。
 なお2024年現在、ARIM学生研修(夏に開催)にて、本製作を豊田工業大学にて実習することができる。

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データメトリックス

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データインデックス

登録日:
2024.10.28
エンバーゴ解除日:
2024.10.24
データセットID:
9ea52b74-ca94-40bc-a2b2-ba5eadbdf13e
データタイル数:
2
ファイル数:
ファイルサイズ:
19.94MB

装置・プロセス

成果発表・成果利用