利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.07.05】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23TU0069

利用課題名 / Title

温度補償共振子の作製

利用した実施機関 / Support Institute

東北大学 / Tohoku Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

アクチュエーター/ Actuator,MEMS/NEMSデバイス/ MEMS/NEMS device,リソグラフィ/ Lithography,光リソグラフィ/ Photolithgraphy


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

山田 駿介

所属名 / Affiliation

東北大学大学院工学研究科

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

戸津健太郎,森山雅昭

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

TU-058:マスクレスアライナ
TU-056:両面アライナ


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

本研究の目的はSiウェハのドーピング濃度・タイプ、構造、モード、角度を制御することで、さまざまな温度に対して共振特性の変化が少ないMicro Electro Mechanical system (MEMS)デバイスを作製することである。これにより、様々な環境下で精度の高いセンサ、タイミング素子が実現でき、Society 5.0時代に求められるフィジカル空間とサイバー空間を結ぶハードウェアを実現する。機械的な共振は、MEMS技術の重要かつ基本的な特性であり、MEMS共振子(レゾネーター)はセンシングやタイミングデバイスに使用されている。しかしながら、Siのヤング率が温度特性をもつため、MEMSデバイスの共振周波数は温度に対して変化し、安定した共振は実現できていない。先行研究では、ウェハのドーピング濃度・タイプ、振動モードを最適化することで、共振の温度依存性を低下させたが、その効果は限定的である。そこで、本研究では上記パラメータに加えて、新しい自由度をデバイスに組み込むことで、温度依存性を改善する。本研究の核となる新しい自由度として「デバイスのウェハ内の角度」を導入した。

実験 / Experimental

スピンオンドーピングによりデバイス層をドーピングし、そのデバイス層を微細加工してMEMSレゾネーターを作製した。スパッタリングより金属電極を作製し、アライナMA6とDeep RIEプロセスにより構造を作製した。ハンドル層にDRIEを用いて穴を作製して、ベイパーフッ酸をもちいて構造をリリースした。レゾネーターの温度特性評価に関しては、真空チャンバとレゾネーターを利用した。

結果と考察 / Results and Discussion

シミュレーション通りの形状をFig. 1に示すようにSOIウェハに作製でき、温度補償MEMS共振子を作製した。真空チャンバにペルチェ素子を入れて、Fig. 2に示すような実験系で温度特性を評価した。ペルチェ素子で加熱・冷却して設定温度に到達したあと、真空引きにより数Pa程度の圧力下で共振周波数をロックインアンプとレーザードップラー振動計を用いて測定した。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


Fig. 1 Photograph of the temperature compensated resonator (Scale bar 300 µm).



Fig. 2 Experimental setup for the investigation of  temperature dependence. Photograph is the resonator and temperature sensor for calibration


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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