【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.05.18】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23UT0087
利用課題名 / Title
リチウムイオン電池電極材料の解析
利用した実施機関 / Support Institute
東京大学 / Tokyo Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion(副 / Sub)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed
キーワード / Keywords
リチウムイオン電池, 正極,二次電池/ Secondary battery
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
村山 昌宏
所属名 / Affiliation
日亜化学工業株式会社
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
石川 主弥
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
竹内 美由紀
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術補助/Technical Assistance(副 / Sub),技術代行/Technology Substitution
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
リチウムイオン電池は携帯電話、ノートPC、電動車、蓄電池など様々な分野で広く活用されている。
特に、近年電動車への用途拡大が急速に進んでおり、電池の高性能化が求められている。
特性向上にはリチウムイオン電池の中で何が起こっているかを微視的観点から観察する必要がある。
本研究では、高分解能二次イオン質量分析装置を用いて、正極活物質粒子表面の添加物の状態について評価を行った。
実験 / Experimental
正極活物質の母材にはニッケルコバルトマンガン酸リチウム(以下、正極活物質)を使用し、合成過程でZr化合物を添加した。
合成した正極活物質を有機溶剤で分散後、Si基板上に少量滴下し、所定の温度で乾燥させて測定用サンプルを得た。
上記の測定サンプルを専用の測定冶具に収まるように寸法を調整し、NanoSIMS 50Lで測定を行った。
結果と考察 / Results and Discussion
ZrOとNiのマッピング像(図1)より、正極活物質表面上にZr化合物が偏析している事が確認できた。
合成過程において、粒子内部に固溶しきれないZrが粒子表面に存在していると推測する。
今回のNanoSIMS測定により、正極活物質表面におけるZrの分布状態を詳細に観察することができた。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1.正極活物質表面のZrO[赤色]とNi[灰色]のマッピング像(重ね書き)
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
なし。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件