利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.05.17】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23NM0092

利用課題名 / Title

低環境負荷プロセスにより作製したナノカーボン材料のラマン分光特性評価

利用した実施機関 / Support Institute

物質・材料研究機構 / NIMS

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

ラマン分光,ナノカーボン/ Nano carbon


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

生野 孝

所属名 / Affiliation

東京理科大学 先進工学部電子システム工学科

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

栗原 佑典,長澤 栄児,高梨 皓太郎

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

李 香蘭

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

NM-003:ラマン顕微鏡


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

現在我々は,廃プラスチックからナノカーボン材料への高収率変換手法開発を行っている.最近,種々のプラスチックからカーボンナノチューブ(CNT)への変換を達成している.一方で,今の所,変換条件と得られたCNTの物性との相関について明確に理解できていないのが現状である.この相関を明らかにすることで,さらなる高純度化や大量生産への道が拓けると考えている.CNTの形態評価や熱分析評価など様々な視点で物性評価を行っている中,CNTの結晶性評価とカイラリティ評価は用途展開を考える上で非常に重要な評価の一つといえる.そこで,ARIMの枠組みを利用し上記2つの評価をラマン分光法により実施した.

実験 / Experimental

CNTの作製条件に対するラマン分光スペクトル評価を行った.作製条件として,プラスチック分解温度,圧力,成長温度などを変化させた.

結果と考察 / Results and Discussion

得られたCNTのRBM,Gバンド,Dバンドの三領域の分析を行った.成長温度が1000℃でその他の条件を最適化することにより,明瞭なRBMピークが観察された.これは単層CNT(SWNT)の存在を意味する.
成長温度以外にプラスチックの分解を促進することにより,SWNTの収量が増加することも見出した.

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
  1. Takashi Ikuno, "Upcycling from wasted plastics to carbon nanotube devices", Materials Research Society 2023 Fall Meeting
  2. 栗原 佑典,長澤 栄児,小松裕明,生野孝, "エアロゾル炭素源からカーボンナノチューブへの成長機構に関する考察", 第84回応用物理学会秋季学術講演会
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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