【公開日:2023.08.03】【最終更新日:2023.05.15】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22NR0033
利用課題名 / Title
スラリーから形成される電極構造・材料分布の解析
利用した実施機関 / Support Institute
奈良先端科学技術大学院大学 / NAIST
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
電子顕微鏡/Electron microscopy,コンポジット材料
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
鈴木 崇弘
所属名 / Affiliation
大阪大学大学院工学研究科 機械工学専攻
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub),技術補助/Technical Assistance
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
本課題では,懸濁液(スラリー)から形成される多孔質電極について流動形成プロセスと構造の関係を明らかにするうえでの基礎情報となる,多孔質電極のナノスケール構造を解析するために,超高分解能電界放出型電子顕微鏡を用いた構造観察と画像データ取得を行った.
実験 / Experimental
必要な材料を液中に分散させたスラリーを塗布・乾燥することで,多孔質電極を作製した.作製した多孔質電極を予め真空乾燥させた後,微小サイズに切り出し,超高分解能電解放出型電子顕微鏡を用いて,ナノスケール構造を観察した.観察倍率は20万倍程度までとし,二次電子画像データを取得した.
結果と考察 / Results and Discussion
多孔質電極観察で得られた画像データの一例を図(Fig.1)に示す.直径が約50nm程度の球形が連なった多孔質構造が見られ,その表面には更に小さな直径数nm程度の粒子が観察された.超高分解能観察により,炭素粒子表面の金属ナノ触媒粒子が観察されたものと考えられる.また,高分解能観察においては,球形とは明らかに異なる形状も観察され,多孔質電極に含まれる高分子が観察されているものと考えられる.
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
Fig. 1. An ultra-high resolution secondary electron image of a porous electrode.
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
本研究の一部はJSTさきがけ(JPMJPR22O4)の助成を受けて行われました.機器利用にあたり,宮家様をはじめ支援員の皆様から多大なご支援を賜りましたことに謝意を表します.
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件