【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.07.04】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23AT5023
利用課題名 / Title
超伝導検出器の黒体輻射影響評価
利用した実施機関 / Support Institute
産業技術総合研究所 / AIST
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用(ARIM事業参画者)/Internal Use (by ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)量子・電子制御により革新的な機能を発現するマテリアル/Materials using quantum and electronic control to perform innovative functions(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
電子顕微鏡/ Electronic microscope,超伝導/ Superconductivity
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
藤井 剛
所属名 / Affiliation
産業技術総合研究所
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
AT-506:超伝導蛍光X線検出器付走査型電子顕微鏡 (SC-SEM)
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
超伝導トンネル接合(STJ)アレイX線検出器は、軟X線に対して、半導体X線検出器に匹敵する効率と波長分散型検出器に匹敵するエネルギー分解能を有している。このような高性能なX線検出器と走査電子顕微鏡を組み合わせ[1]、ナノスケールまで集光された電子プローブを用いた高効率X線発光分光(XES)で、ナノスケール化学状態分析を可能にする分析装置開発を行っている。STJアレイX線検出器の軟X線に対する効率は、X線ウィンドウによって大きく決まる。X線ウィンドウは、室温の黒体輻射を遮断するために用いられているため、この黒体輻射の影響を調べることで、X線ウィンドウの最適化が可能になる。
実験 / Experimental
2022年度に用いた黒体輻射の影響を低減したSTJアレイの更なる性能評価を実施するため、X線ウィンドウを一枚も設置しない状態で、このSTJアレイを超伝導蛍光X線検出器付走査型電子顕微鏡(SC‐SEM)に搭載し、特性評価を実施した。
結果と考察 / Results and Discussion
所定のバイアス条件で動作できず、特性X線を照射したものの、スペクトル上で明確なピークを得ることは出来なかった。2022年度ご報告した通り、ウィンドウを1枚にした場合には良好な結果が得られており、現状のシステムにおいては、最低1枚のX線ウィンドウが必要であることが分かった。今後、この一枚のX線ウィンドウの最適化を進める。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件