【公開日:2023.07.31】【最終更新日:2023.05.16】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22UT0024
利用課題名 / Title
自動車触媒の開発
利用した実施機関 / Support Institute
東京大学 / Tokyo Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion(副 / Sub)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials
キーワード / Keywords
ディーゼル,酸化触媒,電子顕微鏡/Electron microscopy,燃料電池/ Fuel cell,ナノ粒子/ Nanoparticles
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
田中 潤矢
所属名 / Affiliation
東京濾器株式会社
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
毒島梨那
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
押川浩之
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
現在、自動車用排ガス浄化触媒は、使用される白金族元素の希少性、また厳しくなる排ガス規制から白金族の使用量低減と高活性化という、背反する要素の両立を求められている。本課題では調製方法の異なるディーゼル酸化触媒粉末について活性元素である貴金属の粒子径を観察するため、東京大学の設備を利用してTEM観察を行った。
実験 / Experimental
貴金属の担持工程の異なるPtPd/Al2O3触媒を2つ作成した(それぞれサンプルA、サンプルBとする)。作成した触媒はエタノールを用いて分散させ、透過型電子顕微鏡(JEM-2000EX)を用いて貴金属粒子の状態を観察した。
結果と考察 / Results and Discussion
Fig.1、2にサンプルA、Bの透過像をそれぞれ示す。印加電圧は200V、倍率は30万倍の条件で観察した。
両方のサンプルで10nm以下の貴金属粒子が観察される。サンプルAでは1~2nmの比較的小さな貴金属粒子が多く観察されることに対し、サンプルBは小さい貴金属粒子はほとんど観察されない。
弊社にて実施したガス浄化能試験ではサンプルAのほうが優れた性能を示しており、小さい貴金属粒子径が高い活性に寄与したと推測する。一方で貴金属の合金状態など他の要素も性能に関与している可能性があるため、今後STEM-EDSなどで詳しく貴金属状態を評価する予定である。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
Fig.1 サンプルAのTEM像
Fig.2 サンプルBのTEM像
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
押川浩之様(東京大学)に感謝します。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件