【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.05.14】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22NU0017
利用課題名 / Title
単細胞藻類のシリカ構造形成過程の微細構造解析
利用した実施機関 / Support Institute
名古屋大学 / Nagoya Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
電子顕微鏡/Electron microscopy,集束イオンビーム/Focused ion beam,バイオアダプティブ材料/ Bioadaptive materials
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
山田 和正
所属名 / Affiliation
福井県立大学
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
中村智貴
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
依田香保留,荒井重勇
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub),技術相談/Technical Consultation
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
NU-105:バイオ/無機材料用高速FIB-SEMシステム
NU-106:試料作製装置群
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
細胞外に骨格状のシリカ構造を形成する単細胞藻類を材料に、その形成過程を解析している。FIB-SEMを利用し、形成過程にあるシリカ構造の内部形態について観察することを目的とした。
実験 / Experimental
集束イオンビームを用いた加工や、写真の撮影方法について入念な条件検討を実施して頂いた。
結果と考察 / Results and Discussion
形成過程にあるシリカ構造の内部形態を観察した結果、形成初期の構造の内部には、直径約50–100 nmの粒子が観察され、完成間近の骨格内部には直径約200–500 nmの粒子が観察された。一方、完成した骨格の内部にはほとんど粒子状の構造は観察されなかった。以上の結果は、構造の発達に伴いシリカ粒子の粒径が増大するものの完成までは粒子同士の結合が抑制されていることを示唆している。集束イオンビームによる加工と走査型電子顕微鏡による観察により、外部形状のみからでは理解することのできなかった、シリカの重合過程に関わる知見が新たに得られた。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
名古屋大学未来材料・システム研究所 超高圧電子顕微鏡施設の依田香保留氏、荒井重勇氏、樋口公孝氏には、事前の相談から解析に至るまで、終始丁寧で高度な技術支援を頂きました。また事務局の中野美惠子氏にお世話になりました。心より感謝申し上げます。また、本研究は日本科学協会の笹川科学研究助成による助成を受けたものです。感謝申し上げます。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件