【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.05.26】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22KU0041
利用課題名 / Title
異種元素間相互作用に基づく高性能な固体触媒の設計
利用した実施機関 / Support Institute
九州大学 / Kyushu Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials(副 / Sub)革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion
キーワード / Keywords
ナノ粒子/ Nanoparticles
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
西田 吉秀
所属名 / Affiliation
名古屋工業大学 先進セラミックス研究センター
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
村上恭和,山本知一,鳥山誉亮
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術補助/Technical Assistance(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
ニトリルの水素化はアミンやイミン類の合成に有効な反応ルートである.我々は,常温常圧下でニトリルの水素化を駆動させる固体触媒の開発を検討し,ジルコニア担持パラジウム触媒(Pd/ZrO2)が有効であることを見出した.ラボにおける特性評価では,ZrO2を担体とすることでPdナノ粒子が高分散化され,活性が向上したことが示唆された.そこで本研究では,電子顕微鏡観察によりZrO2に担持されたPdナノ粒子の粒径を実測することを目的とした.
実験 / Experimental
含浸法によりPd/ZrO2を調製した.Pd塩水溶液をZrO2に含浸し,乾燥試料を焼成及び水素処理することによりPd/ZrO2を得た.Pd担持量は1wt%とした.
結果と考察 / Results and Discussion
複数視野の観察から,PdはZrO2上にナノ粒子化された状態で担持されており,球状であることが分かった.200粒子の平均から算出したPd粒径は1.9±0.4 nmであり,ラボにおけるCO化学吸着量測定から見積もられた粒径(2.3 nm)に類似していた.以上の結果から,我々が見出したPd/ZrO2の高い活性の要因の1つがPdの高分散化であることが示された.
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
研究の遂行には,九州大学超顕微解析研究センターの村上恭和教授,山本知一助教,鳥山誉亮氏より多大なるご協力をいただいた.ここに深く感謝を申し上げる.
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
- 西田吉秀,岸本真明,羽田政明,担持型触媒による常温常圧下でのニトリルの水素化,第131回触媒討論会(神奈川),令和5年3月16日
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件