【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.04.22】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23UE0268
利用課題名 / Title
円二色性分光による生体高分子の立体構造評価
利用した実施機関 / Support Institute
電気通信大学 / UEC
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用(ARIM事業参画者)/Internal Use (by ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
生分解性材料/ Biodegradable material,赤外・可視・紫外分光/ Infrared/visible/ultraviolet spectroscopy
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
菅 虎雄
所属名 / Affiliation
電気通信大学教育研究技師部
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
北田 昇雄,松橋 千尋,桑原 大介
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
比較的安価に入手できるタンパク質やペプチドの溶媒環境、温度因子などの外部環境の変化による立体構造変化を調査するために当該円二色性分光計を使用して、主に二次構造解析を行った。
実験 / Experimental
測定サンプルはタンパク質として、昨年度に引き続き、リゾチーム塩酸塩を採用した。サンプルを溶解・希釈する溶媒はイオン交換に加え、TFE(TriFluoro Ethanol)でも行い、溶媒環境の違いによる二次構造変化の評価を行った。
結果と考察 / Results and Discussion
図に示すように、リゾチームは水中(青色スペクトル)とTFE中(緑色スペクトル)では顕著にスペクトルの変化が観察され、二次構造変化が示唆された。リゾチーム濃度は2.25 μMとなるように調製した。これは、水中とTFE中では溶媒の親水/疎水的雰囲気が異なることから、タンパク質中の分子内水素結合の形成に影響を及ぼし、 α-ヘリックス構造の安定化につながるケースがあるためだと考えられる。本測定系は、サンプル調製が比較的簡便ため、外部環境パラメータの変化による立体構造変動を調査する際には有利な実験系であると考えられる。今後はタンパク質ーペプチド間相互作用などの分子ー分子間相互作用についても探索していく予定である。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1 リゾチーム塩酸塩のCD(Circular Dichroism)測定
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件