利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.04.04】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23AT0101

利用課題名 / Title

ダイヤモンド半導体デバイスの研究開発_1

利用した実施機関 / Support Institute

産業技術総合研究所 / AIST

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion

キーワード / Keywords

カーボン系材料,エレクトロデバイス/ Electronic device,ワイドギャップ半導体/ Wide gap semiconductor,蒸着・成膜/ Vapor deposition/film formation,CVD,光リソグラフィ/ Photolithgraphy


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

牧野 俊晴

所属名 / Affiliation

産業技術総合研究所

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

佐久間 裕美,長井 雅嗣

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

杉山 和義,郭 哲維,山崎 将嗣

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

AT-006:マスクレス露光装置
AT-023:電子ビーム真空蒸着装置
AT-030:プラズマCVD薄膜堆積装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

ダイヤモンドは、高い絶縁破壊電界、高い熱伝導率、高い移動度、等の優れた材料物性を持っている一方で、不純物(ドナー、アクセプター)レベルが深く、活性化率が低い。したがってSchottky接合やpn接合ダイオード構造を形成した場合、p型・n型層のキャリア濃度が低く,順方向での電流密度を上げられなかった。これらの欠点を克服するために、n型Schottky接合とp+n接合を組み合わせた新規な構造の「ダイヤモンド縦型Shottky-pnダイオード」を作製し、これまでに順方向での電流密度を室温において104 A/cm2まで増加させることに成功した。また昨年度はダイオードの構造を縦型から横型へと改良を試みた。本研究では、昨年作製した横型Shottky-pnダイオードの構造をさらに改良した。

実験 / Experimental

マイクロ波プラズマCVD装置でダイヤモンド基板上にn層を成膜し、さらにその上にフォトリソグラフィ(AT-006)・メタルデポ(AT-023)・リフトオフ工程でメタルマスクパターンを作製し、500nm程度ドライエッチングを行った後、このメタルマスクをそのまま用いた選択成長法によりp+層を形成した。次に表面にSiO2パッシベーション膜(AT-030)を形成し、電極形成領域のみSiO2パッシベーション膜をウェットエッチングで除去した。最後にフォトリソグラフィ(AT-006)・メタルデポ(AT-023)・リフトオフ工程でp+層上にオーミック電極を、n層上にSchottky電極を形成した。

結果と考察 / Results and Discussion

図1にダイヤモンド横型Schottky-pnダイオードの模式図を示す。p+層がn層中に埋まった構造になっているのが、主に昨年度から改良した部分である。図2に実際に作製したダイヤモンド横型Shottky-pnダイオードの光学顕微鏡写真を示す。p+層の選択成長、オーミック電極およびSchottky電極の形成は問題なくできているが、syottoky電極とp+層間の距離は設計値通りには形成できておらず、課題が残った。今後はリソグラフィーの精度をさらに向上させる必要がある。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


図1 ダイヤモンド横型Schottky-pn ダイオードの模式図



図2 ダイヤモンド横型Shottky-pnダイオードの光学顕微鏡像


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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