利用報告書 / User's Reports


【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.05.22】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22JI0031

利用課題名 / Title

共役ポリマーのMALDI-MSによる連鎖解析

利用した実施機関 / Support Institute

北陸先端科学技術大学院大学 / JAIST

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion(副 / Sub)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials

キーワード / Keywords

エネルギー変換、量子・電子制御,クロマトグラフ/Chromatography


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

山根 遼平

所属名 / Affiliation

東洋紡株式会社

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

大木進野

利用形態 / Support Type

(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

JI-004:フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析計
JI-005:マトリックス支援レーザー脱離イオン化タンデム飛行時間型質量分析計


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

重合処方を変えたπ共役ポリマー3種で材料物性が異なることが判明。
物性低下処方ではブロック体の生成が疑われたが、NMRにて解析実施するも、詳細構造の確認が困難であった。
そこで、MALDI-MSにてオリゴマー生成物を確認することで、試料間差異(例えば末端、連鎖)を明らかにしたい。
構成モノマーはD、Aの2種類。理想は交互共重合体である。

実験 / Experimental

試料(3点)とDCTBをCHCl3に溶解後、MALDIプレートに滴下、乾固し測定試料とした。この試料に対して、それぞれMALDI-TOF MS、MALDI-FT-ICR MSを適用した。

結果と考察 / Results and Discussion

図1に示す通り、試料間で分子量の異なるオリゴマーが生成していることが分かる。更に各成分の精密質量からモノマー構成を解析すると、材料物性の低いサンプル②、③からは2Dや3Dなどのホモオリゴマーが生成していることが分かった。これらのサンプルからは、3D1Aのようなブロック共重合成分も検出されていることから、同様のブロック体が高分子領域にも存在するものと予想される。また、試料①について解析を進めると、図2に示す通り、様々な末端の組み合わせをとることが分かった。最後に、図3にMALDI-TOF MSの分析結果を示すが、今回の共重合組成においては、8量体(分子量1万程度)まで観測できることを確認した。今後、ブロック体の有無や末端構成と物性との関係性を確認し、物性に影響を及ぼす因子とその寄与度を整理する。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


1



2



3


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

測定立会いもご了承いただき、サンプル作成条件、考察理由、MALDIやその解析に関わるご知見を、種々ご教授いただいた。また他設備の見学もさせて頂いた。ご対応頂いた宮里朗夫様、闞凱様に感謝申し上げます。


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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