【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.05.18】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22JI0030
利用課題名 / Title
らせん状PDPAの合成と構造解析
利用した実施機関 / Support Institute
北陸先端科学技術大学院大学 / JAIST
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)量子・電子制御により革新的な機能を発現するマテリアル/Materials using quantum and electronic control to perform innovative functions(副 / Sub)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials
キーワード / Keywords
らせん高分子、CISS,核磁気共鳴/Nuclear magnetic resonance,スピン制御,スピントロニクス
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
西村 達也
所属名 / Affiliation
国立大学法人金沢大学 理工研究域 物質化学系
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
前田勝浩,谷口剛史
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
大木進野
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
らせん高分子は電子スピンを選択的に通すことが知られている。(キラル誘起スピン選択現象)これは、キラルな化合物がキラルな電子スピンを見分けているために、現象が起こっている。本研究では、分子内の水素結合の結合様式の違いにより、らせん構造が大きく変化する高分子の2次元NMRを測定することにより、らせんの詳細な構造について調べた。
実験 / Experimental
側鎖にアラニンドデシルエステル基を有するポリフェニルアセチレンを多成分リビング重合法を用いて重合した。得られたポリマーのトルエン溶液およびTHF溶液について、円二色性スペクトル、IR、VCD等を測定を行った。また、トルエン溶液の温度に対する色変化をNOESYスペクトルを用いて調べた。
結果と考察 / Results and Discussion
側鎖にアラニン誘導体を持つポリフェニルアセチレンはTHFやクロロホルム中では、分子内水素結合により安定ならせん構造を取るが、トルエン溶液にしたところ、温度によって分子内の水素結合様式が変化し、色変化を伴うCDスペクトルの大きな変化が見られた。800MHzのNMRを用いて調べたところ、側鎖の長鎖アルキル基のコンフォメーションが変化し、主鎖に近い位置に存在している様子が見られた。また、VCDと計算の比較より、らせん反転を伴っている可能性も示唆された。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件