【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.05.16】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22JI0029
利用課題名 / Title
固体NMRによる鉱物の風化過程解析
利用した実施機関 / Support Institute
北陸先端科学技術大学院大学 / JAIST
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マテリアルの高度循環のための技術/Advanced materials recycling technologies(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
核磁気共鳴/Nuclear magnetic resonance,未利用資源の有効利用技術
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
勝見 尚也
所属名 / Affiliation
石川県公立大学法人石川県立大学環境化学科田園資源活用系
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
闞凱
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
天然粘土資源の評価・利用に関する諸問題の解決を目指し、本研究では固体NMRを用いて火山灰の風化に伴う二次鉱物(粘土鉱物)の生成プロセスの解明を試みた。粘土鉱物に含まれる元素の中でも主成分であるAlとSiに着目し、それらの配位状態を把握するため27Al MAS NMRスペクトルおよび29Si DDMAS NMRスペクトルを測定した。
実験 / Experimental
約11万年前に洞爺カルデラで起きた巨大噴火に由来する火砕流とそれに伴う降下テフラを北海道にて採取した。29Si DDMAS NMRは試料から分離した粘土画分を、27Al MAS NMRでは試料を微粉砕後、磁性鉱物をNd磁石で除去した粉末を供試した。粉末試料100mg程度をNMR試料管につめ、測定に供した。29Si DDMAS NMRの測定条件は次の通りである:回転数 8,000 Hz、緩和時間 15秒、外部標準物質 TMS。27Al MAS NMRの測定条件は次の通りである:回転数 8,000 Hz、緩和時間 1秒、外部標準物質 塩化アルミニウム。
結果と考察 / Results and Discussion
27Si DDMAS NMRスペクトルにおいて、降下テフラは-78 ppm、-85 ppmおよび-92 ppm付近にピークが認められ、-102 ppm付近のピークは火砕流試料のみに存在した。29Al MAS NMRスペクトルにおいて、降下テフラでは5 ppm付近のピークが卓越するのに対し、火砕流試料では54 ppm付近のピークのみ確認された。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
実験に協力いただいた闞凱氏に感謝する。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件