【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.06.10】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23RO0024
利用課題名 / Title
チタンコーティングメッシュメンブレンの表面組成観察
利用した実施機関 / Support Institute
広島大学 / Hiroshima Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials
キーワード / Keywords
分析, 生体材料, GBR,バイオアダプティブ材料/ Bioadaptive materials,電子分光/ Electron spectroscopy,細胞・組織再生誘導材料/ Materials for inducing cell and tissue regeneration,原子層薄膜/ Atomic layer thin film
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
梅原 華子
所属名 / Affiliation
広島大学医系科学研究科
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
山田 真司
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
歯科インプラント治療において骨量が不足する場合,メンブレンを用いた骨誘導再生療法が行われる。このメンブレンには,骨治癒に関わる作用を付加するために表面処理が施されることがある。本研究ではチタンコーティングを行ったステンレスメッシュメンブレンにアルカリ処理を施した際の表面性状を明らかにするため,表面元素の分析を行った。
実験 / Experimental
X線光電子分光装置(ESCA-3400)を用いて測定方法]① 1.0 mm角のチタンコーティングメッシュメンブレンを作成した。② ①に5N水酸化ナトリウム水溶液にてアルカリ水熱処理を行った。③ ①および②の試料をハンクス液に浸漬し,表面にカルシウム化合物を析出させた。 ④ 広島大学ナノデバイス研究所にて,上記①,②,③で作成した試料(C, Al, C’, Al’)を固定し,真空引き後X線光電子分光装置(ESCA-3400)にて測定を実施した。
結果と考察 / Results and Discussion
全てのサンプルにおいて,炭素による汚染が見られた。また各サンプルの基材となるステンレスの主成分である,鉄およびクロム,ニッケル,その他金属元素は検出されなかった。このことからチタンコーティングはメッシュメンブレン全体に施されており,アルカリ水熱処理にはコーティングを阻害する作用はないことが示された。C,C’において,チタンコーティングは酸化チタンの状態であった。しかしAl,Al’においては波形からの判別が困難であり,再度実験条件について検討する必要がある。Al,Al’においてはナトリウムが検出された。アルカリ水熱処理では,チタン表面にチタン酸ナトリウムの水酸化物が形成されることが報告されている1)。今回Al,Al’表面にも類似の構造物が形成されていることが予測されるが,さらなる検討が必要である。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
参考文献 1)H M Kim et al., J Biomed Mater Res, (1999).
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件