【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.05.07】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23UE5315
利用課題名 / Title
各種分析装置を用いた悪臭物質と香料物質単体及びそれら香料を複合的に用いた際の化学的相互作用全般の把握
利用した実施機関 / Support Institute
電気通信大学 / UEC
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マテリアルの高度循環のための技術/Advanced materials recycling technologies(副 / Sub)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials
キーワード / Keywords
核磁気共鳴/ Nuclear magnetic resonance,赤外・可視・紫外分光/ Infrared/visible/ultraviolet spectroscopy,質量分析/ Mass spectrometry,核磁気共鳴/ Nuclear magnetic resonance,質量分析/ Mass spectrometry,赤外・可視・紫外分光/ Infrared/visible/ultraviolet spectroscopy,分離・精製技術/ Separation/purification technology
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
田沼 健司
所属名 / Affiliation
ヴェ・マン・フィス香料株式会社
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
北田 昇雄,松橋 千尋,桑原 大介
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub),技術補助/Technical Assistance
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
UE-013:ESI-TOF型質量分析計
UE-003:溶液NMR装置
UE-012:高速応答FT-IR
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
悪臭物質と消臭物質を混ぜ合わせた際に分子間相互作用(水素結合、疎水性相互作用など)により、空気中の悪臭物質の濃度が低下することがある。今回そのエビデンスとして、ESI-MSによる複合体形成の有無やNMR、IRによる解析を行った。
実験 / Experimental
[利用した装置]UE-013
[実験方法]①:悪臭物質をエタノールで希釈したもの、②:消臭物質をエタノールで希釈したもの、③:①と②を1:1で混合したものを準備し、それぞれESI-MS分析に供した。③のスペクトル内に、①と②では検出しなかったMSイオンがあった場合、何らかの複合体が形成したものと判断した。
[利用した装置]UE-003
[実験方法]装置UE-013で複合体形成を示唆したものについて、同様に①:悪臭物質の重DMSO溶液、②:消臭物質の重DMSO溶液、③:悪臭物質とと消臭物質の1:1混合物の重DMSO溶液、を準備しそれぞれNMR分析に供した。③について、1H NMRの化学シフト変化やスペクトルの形状変化、13C NMRの化学シフト変化を評価した。
[利用した装置]UE-012
[実験方法]①:悪臭物質のアセトン溶液、②:消臭物質のアセトン溶液、③:悪臭物質とと消臭物質の1:1混合物のアセトン溶液、を準備しそれぞれIR分析に供した。③について、単体のデータと比較して主に水素結合の有無に着目して評価した。
結果と考察 / Results and Discussion
ESI-MSの測定について、複合体形成がいくつかの悪臭-消臭剤間で観測された。NMRについては、測定したサンプルにおいて13C NMRの化学シフトの移動や1H NMRにおけるピーク形状の変化や化学シフトの変化が見られ、分子間相互作用の判断の手掛かりになった。IRについては、本来であれば希釈せずに測定したかったが、悪臭物質のため止む無くアセトン希釈で測定したが、水素結合を示唆する結果は得られなかった。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
Fig. ESI-MSの例
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
ESI-MS、NMRやIRについて技術的指導いただいた北田先生、松橋先生、桑原先生にお礼申し上げます。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件