【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.04.18】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23KT0038
利用課題名 / Title
次世代蓄電池電極材料の構造解析
利用した実施機関 / Support Institute
京都大学 / Kyoto Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
二次電池/ Secondary battery,電子顕微鏡/ Electronic microscope
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
渡邊 稔樹
所属名 / Affiliation
京都大学大学院 人間・環境学研究科
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
Aierxiding Abulikemu
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
清村 勤
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
KT-403:モノクロメータ搭載低加速原子分解能分析電子顕微鏡
KT-402:球面収差補正透過電子顕微鏡
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
次世代蓄電池用正極材料を対象として、材料の粒径、結晶性、元素分布等を電子顕微鏡観察により分析する。
実験 / Experimental
リチウムイオン二次電池の正極として利用が期待されるリチウム過剰系正極物質にフッ素を添加した材料を合成し、そのフッ素の存在箇所をエネルギー分散型X線分光法(EDS)を用いて分析した。
結果と考察 / Results and Discussion
リチウム過剰系正極材料Li1.2Ni0.13Co0.13Mn0.54O2にCaH2を混ぜて焼成したのちに、XeF2を用いてフッ化処理した正極材料のEDSマッピングを行った。その結果、粒子表面にフッ素が存在していることが明らかになった。フッ化前の材料に対し、フッ化後の材料の方が放電容量が増加しており、表面に存在するフッ化が影響を与えていることを示唆する結果を得ることができた。今後、合成条件を検討することで粒子内部までフッ素が挿入された材料の開発を目指す。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
謝辞
本測定の遂行にあたりご協力頂いた京都大学 化学研究所 先端ビームナノ科学センター 複合ナノ解析化学 清村 様にこの場をお借りして感謝申し上げます。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件