利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.04.02】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23KT0004

利用課題名 / Title

異なる形態を持つAβアミロイド線維の構造解析

利用した実施機関 / Support Institute

京都大学 / Kyoto Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)その他/Others(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

電子顕微鏡/ Electronic microscope


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

森本 大智

所属名 / Affiliation

京都大学大学院 工学研究科

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

Erik Walinda

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

清村 勤

利用形態 / Support Type

(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

KT-403:モノクロメータ搭載低加速原子分解能分析電子顕微鏡


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

高齢化社会が進む現在、アルツハイマー病などの神経変性疾患の患者増加は深刻な社会問題である。神経変性疾患の発症原因の一つが神経細胞内の異常なタンパク質凝集体(アミロイド線維)を形成である。アミロイド線維は形成条件によってさまざまな構造形態を持ち異なる症状の発現と関係するが、構造学的な違いや認識機構の違いはよくわかっていない。本研究では、構造学的アプローチにより形態の異なるアミロイド線維の認識機構の解明を目指す。

実験 / Experimental

静止条件下と撹拌条件下において作製したヒトアミロイドβ(1-40)の線維をネガティブ染色により透過型電子顕微鏡を用いて観察した。

結果と考察 / Results and Discussion

両条件とも典型的なアミロイド線維を形成していることが観察された。曲率や長さ、分岐などの線維の構造形態に関して優位な差異は確認されなかったが、静止条件で作製したアミロイド線維は撹拌条件で作製したものと比べ、直径が僅かながら大きいことがわかった。静止条件は撹拌条件に比べ、5倍以上の時間を掛けて形成しているため、線維が伸長する反応だけではなく直径が大きくなる反応も起こりやすくなる可能性がある。今後、作製条件によってアミロイド線維が如何なる形成過程を経て作製されるのかを解析していきたいと考えている。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

本研究はJSPS JP22K06168とJST FOREST Program (JPMJFR2227)の助成を受けたものです。


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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