【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.06.05】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23JI0037
利用課題名 / Title
工業原料並びに製品に含有する微量不純物の同定
利用した実施機関 / Support Institute
北陸先端科学技術大学院大学 / JAIST
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials
キーワード / Keywords
質量分析/ Mass spectrometry
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
立山 誠治
所属名 / Affiliation
大阪有機化学工業株式会社
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
前田 類
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
宮里 郎夫
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
JI-019:フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析計
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
製品中の含有化学物質や不純物管理が昨今厳しくなっていく中で、原料や製品中の微量不純物を同定し、化学物質管理や品質の更なる向上につなげる必要がある。
当社で使用している原料について、サプライヤーの異なる原料を分析すると、従来使用していた原料では確認されない不純物が、極微量ながら確認されたためFT-ICR MS分析にて不純物解析を行った。
実験 / Experimental
フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析計(機種名; scimax, 磁場強度;7T)を用いて、大気圧化学イオン化法をイオン源とした、ネガティブイオンモードにて10回積算を行う事で図1に示す結果を得ることができた。
結果と考察 / Results and Discussion
従来使用していた原料1と比較して、同一構造だがサプライヤーが異なる原料3からは、分子量219.175507のイオンが検出され、組成式がC15H23O1である可能性が非常に高い事が分かった。組成式から、サプライヤーの異なる原料3にはジブチルヒドロキシトルエン(C15H24O1)が含有していることが示唆された。当社でも確認の為、ジブチルヒドロキシトルエンを微量添加して分析すると、同一保持時間に検出されることが確認できた。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1 原料3 APCI-FT-ICR MS Negative mode 測定結果
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件