【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.04.03】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23NM0184
利用課題名 / Title
有機無機透明コンポジット材料の創製
利用した実施機関 / Support Institute
物質・材料研究機構 / NIMS
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials
キーワード / Keywords
ナノ粒子 コンポジット
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
榑林 哲也
所属名 / Affiliation
株式会社Nano Chemix
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
大井暁彦
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
ナノ粒子を有機マトリクス中に分散させたナノコンポジット材料は、基礎物性の向上や導電性、磁性などの特殊物性を付与できるため、有望な材料である。当社では、透明性と屈折率の向上を目指し、単分散可能な酸化チタンナノ粒子を合成し、これを分散させた材料の開発を行っている。本課題では、このコンポジット材料の物性評価を行った。
実験 / Experimental
酸化チタンナノ粒子およびポリスチレンを溶解/分散させた溶液をスピンコーターを用いて10mm角のシリコン基板上に塗布し、100℃で10分間乾燥したサンプルを分光エリプソメーターを用いて測定し、膜厚および屈折率を算出した。
結果と考察 / Results and Discussion
本研究では、ポリスチレンに10%の酸化チタンナノ粒子を添加したコンポジットの屈折率を測定した。その結果、純粋なポリスチレンの屈折率は1.59であるのに対し、コンポジットの屈折率はわずかに増加して1.62となった。一般に、混合物の屈折率は各成分の体積分率から推定できるが、本コンポジットでは、屈折率2.5の酸化チタンを10%添加したにもかかわらず、屈折率の増加が期待よりも小さいことが確認された。この結果は、酸化チタンの分散に使用した表面修飾剤の影響によるものと考えられる。使用されたナノ粒子は平均粒径が約5nmと非常に小さく、そのため表面修飾剤の割合が大きく、結果として屈折率の向上が抑制されたと推測される。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
本研究は課題番号23NM0185と関連して行われたものです。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件