【公開日:2023.07.31】【最終更新日:2023.05.16】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22MS5030
利用課題名 / Title
蛍石型構造を持つ水素化物の結晶相同定
利用した実施機関 / Support Institute
自然科学研究機構 分子科学研究所 / IMS
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)計測・分析/Advanced Characterization
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion(副 / Sub)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed
キーワード / Keywords
イオン導電体
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
泉 善貴
所属名 / Affiliation
自然科学研究機構分子科学研究所分子機能研究部門(小林グループ)
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
合成したヒドリドイオン導電性水素化物の相同定をおこなった.得られたX線回折データを用いてRietveld解析を実施し,化合物の格子定数を求めた.
実験 / Experimental
所属研究室にて,水素化ランタンLaH3と水素化バリウムBaH2の固溶体La1–xBaxH3–xをメカノケミカル法を用いて合成した.XRD測定は分子科学研究所の共同利用機器であるPANalytical社製のEmpyrean(オペランド多目的X線回折装置)を用いておこなった.線源をCuKα,ステップ幅を0.07º,角度範囲を10º ≤ 2theta ≤ 80ºとして,組成の異なる測定試料のX線回折データを得た.その後所属研究室にて,得られたデータを用いてRietveld解析をおこない,結晶の構造情報を得た.
結果と考察 / Results and Discussion
Figure 1にLa1–xBaxH3–xのXRDを示す.0.1 ≤ x ≤ 0.4の範囲では蛍石型構造に由来するピークのみが得られ,試料が単相で得られていることが確認された.x = 0.5では不純物のピークが現れたことから,BaH2のLaH3に対する固溶限界は0.4 < x < 0.5に存在することがわかった.x ≤ 0.4の範囲で,xが増加するにつれてピークが低角側にシフトしたことから,格子定数の増加が示唆された.Rietveld解析の結果,xの増加に伴って5.62 Å (x = 0.1)から5.85 Å (x = 0.1)へと線形な格子定数の増加が見られたため,ベガード則より,Baの固溶が明らかとなった.
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
Figure 1 のLa1–xBaxH3–xのXRDパターン (0.1 ≤ x ≤ 0.5).
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
- 泉善貴,竹入史隆,岡本啓,齋藤高志,神山崇,桑原彰秀,小林玄器 蛍石型La1–xSrxH3–xのH–導電特性 第48回 イオニクス討論会 2022年12月7日
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件