【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.07.03】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23TT0034
利用課題名 / Title
スチール缶再加工の高品質化のための天板切断面観察
利用した実施機関 / Support Institute
豊田工業大学 / Toyota Tech.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マテリアルの高度循環のための技術/Advanced materials recycling technologies(副 / Sub)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed
キーワード / Keywords
スチール缶リユース再加工, 天板切断,光学顕微鏡/ Optical microscope,資源循環技術/ Resource circulation technology
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
金子 忠弘
所属名 / Affiliation
有限会社 金子商店
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
佐々木実,福本由美子
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
スチール缶を再加工する一連の工程では、缶の内部を洗浄するために、天板を切断する。この切断傷が、次回使う際の内容物やその包装袋を傷つけることが問題となる。マイクロプラスチックの原因とはならない、環境に優しいリユース缶の利用を拡大するには、上記の問題解決が不可欠である。切断面をできるだけ滑らかで綺麗にすることが望ましい。切断で一部手作業だった作業をモータ駆動にするために試作機を製作している。昨年度の本ARIM事業を利用した計測は、切断精度が十分出ていない状態であった。モータ駆動の条件を検討するため、現状の切断面を評価した。
実験 / Experimental
リサイクル工程では、天板部分のみを切断する。開発中の切断装置を使って、天板を切断したリサイクル缶から、刃の当たった領域を含む部分を、切り出して試料とした。昨年度有効であった、光学式三次元形状測定機を用いて、試料を360°回転させながら測定し、全周計測した。
結果と考察 / Results and Discussion
図1は、缶の一部を切り出した試料(20x40mm程度)を測定した結果である。図の下に、水色曲線で示すのは、ソフトウェアで切り出した断面プロファイルである。全周計測することで、非破壊で得られる。オタマジャクシ状の尻尾部分が、スチール板1枚分である。オタマジャクシ状の頭部には、板材が巻かれて丸まった長さ3mmの範囲がある。ここは缶の端である。切断用の刃が当たったのは、この頭部分の根元である。断面プロファイル下からで、板材1枚に満たない程度まで、カットされていることが分かった。合わせて、光学式三次元形状測定機により、凹んだ用域まで計測できることも確認できた。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1:天板を切断したリサイクル缶の、刃の当たった領域を含む胴体の上部先端部
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件