利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.05.27】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23TU0179

利用課題名 / Title

金属溶湯脱成分法によるナノ多孔質金属の製造と応用

利用した実施機関 / Support Institute

東北大学 / Tohoku Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion

キーワード / Keywords

多孔質金属, 脱成分(デアロイング), エネルギー材料,電子顕微鏡/ Electronic microscope


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

ソン ルイルイ

所属名 / Affiliation

東北大学 金属材料研究所

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

伊藤俊

利用形態 / Support Type

(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

TU-504:超高分解能透過電子顕微鏡


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

持続可能な社会をつくるためには地球上の有限資源を効率的に活用する必要がある。そのためには従来の方法では予測のできない新規な手法で材料を合成し、特徴のある素材を創出する技術の確立をしなくてはならない。この観点から本研究者らが開発している脱成分(デアロイング)法は様々な金属・合金を多孔質状態を保ったままで創成することを可能とした画期的な方法である。今回、この手法で金属間化合物を作成したが、その構造をナノスケールで確認する必要があり、透過電子顕微鏡による観察を行った。

実験 / Experimental

本研究では脱成分法で作成したサンプルをマイクログリッド上に担持したものを直接収差補正型透過電子顕微鏡で観察した。凝集している多結晶体の明視野像におけるコントラスト、制限視野回折などにより金属間化合物の特徴的な方位を向いている結晶粒を選択し、走査型透過電子顕微鏡、特性X線によるマッピングなどで構造解析を行った。

結果と考察 / Results and Discussion

図1に明視野像を示す。このように脱成分法により数10nm程度の合金粒子が創成され、均一に分散していることが確認できた。図2は高倍率の明視野像である。粒子内のコントラストからこれらの粒子は均一な方位を有していることがわかる。このように透過電子顕微鏡観察により粒子の分布がわかり、今後、結晶性の確認等を進めていきたい。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


図1 脱成分法で作成した合金微粒子の明視野像



図2 合金微粒子内部のコントラストを示す明視野像


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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