利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.03.26】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23TU0109

利用課題名 / Title

TSV加工技術

利用した実施機関 / Support Institute

東北大学 / Tohoku Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

MEMS/NEMSデバイス/ MEMS/NEMS device,膜加工・エッチング/ Film processing/etching


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

横山 好彦

所属名 / Affiliation

セイコーエプソン株式会社

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

森山 雅昭

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

TU-203:DeepRIE装置#3


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

TSV(貫通電極)の構造は貫通電極と側壁部は絶縁膜で覆われるが、電極パッドとの接続部は電気的接続が必要なため、絶縁膜を除去されている必要がある。
今回、貫通電極側壁の絶縁膜(SiO2)は残して貫通電極底(電極パッドとの接続部)の絶縁膜のみをドライエッチプロセスで除去するため、東北大学コインランドリ施設の設備を利用して、SiO2エッチングを検証した。

実験 / Experimental

TSVと基板の電極パッドとを導通させるために電極パッド上の絶縁膜(SiO2)除去をドライエッチで行う条件およびエッチング形状を評価する。ガラス基板に貼り合わせ(WSS)薄型加工したサンプルで評価する。
評価方法は断面SEM観察。
SiO2エッチングレシピは2条件用意し、観察評価は断面SEM観察により実施する。Via径60mm、Via深さ70mm、電極パッド上の絶縁膜はTEOS-SiO2膜。PRマスクを使用。
エッチング条件をTable.1に示す。

結果と考察 / Results and Discussion

ベアSiを用いてエッチング条件およびE/R確認を行った。レシピ名SIO2-50WではVia底面のSiO2膜厚に変化は見られず、エッチングが進んでいないことが確認された。PlatenがHFであるため、チャージアップしVia底面までイオンが到達できなかったと推測される。レシピ名SIO26CF1ではVia底面のSiO2膜厚の減少を確認した。PlatenがLFであるため、チャージアップせずにイオンがVia底面に到達したためと推測する。以上の結果よりレシピはSIO26CF1を採用した。処理時間はE/R結果から28.8minとした。薄型化した基板を用いた評価ではVia底面の絶縁膜がエッチングされることを確認した。ビア底面のSiO2は約40°の角度を持った形状にエッチングされていた。Table.2に実験結果を示す。
電極パッド上の絶縁膜が除去され、電極パッド(Al膜)へのダメージがないことを確認した。エッチング形状はあるテーパ角を持った形状でエッチングされることを確認した。Figure.1に断面観察結果を示す。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


Table.1 Process Recipe



Table.2 Experimental Results



Figure.1 Cross-sectional observation results


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

本研究を進めるにあたり多大なご協力、ご指導いただきました東北大学森山雅昭准教授、マイクロシステム融合研究開発センターの関係者の皆様に感謝いたします。


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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