【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.03.25】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23KT1205
利用課題名 / Title
リキッドバイオプシーのための診断技術の開発
利用した実施機関 / Support Institute
京都大学 / Kyoto Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials(副 / Sub)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials
キーワード / Keywords
SU-8モールド,マイクロ流体デバイス,リキッドバイオプシー,膜加工・エッチング/ Film processing/etching,流路デバイス/ Fluidec Device,光リソグラフィ/ Photolithgraphy,3D積層技術/ 3D lamination technology
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
赤間 健司
所属名 / Affiliation
シスメックス株式会社
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
Hapsianto BenediktusNixon
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
岸村眞治,江崎裕子
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
KT-103:レーザー直接描画装置
KT-110:レジスト現像装置
KT-111:ウエハスピン洗浄装置
KT-119:両面マスク露光&ボンドアライメント装置
KT-210:ドライエッチング装置
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
組織を採取する検査(バイオプシー)は、患者にとって大きな負担である。我々は、血液などの検体中に存在する細胞、タンパク質、遺伝子などを詳細に分析することで患者への負担の少ない検査(リキッドバイオプシー)を実現することを目指している。本課題では、マイクロ流体デバイスを用いたリキッドバイオプシーの実現を目指し、高さの異なるSU-8モールドを作製した。
実験 / Experimental
高さの異なるSU-8モールド作製プロセスの概要を図1に示す。
① フォトマスクの作製:レーザー描画装置A03を用いてマスクブランクスにパターンを描画した。TMAHで現象し、エスクリーンS-24でCrエッチングを行った。マスクブランクスのレジストをアセトンで除去し、SPM洗浄装置A11で洗浄した。計2パターンのフォトマスクを作製した。
② SU-8 3050塗布:シリコンウエハをSPM洗浄装置で洗浄し、110℃/3分ベークした。SU-8 3050を塗布し、スピンコートした。95℃/15分ベークし、30分徐冷した。
③ 露光・PEB:両面マスク露光装置A19、及びマスク1を用いてSU-8 3050塗布ウエハを露光した。65℃/2分、95℃/5分の露光後加熱(PEB)を行った。
④ SU-8 3010塗布:SU-8 3010を塗布し、スピンコートした。95℃/15分ベークし、30分徐冷した。
⑤ 露光・PEB:両面マスク露光装置A19、及びマスク2を用いてウエハを露光した。65℃/2分、95℃/5分のPEBを行った。
⑥ 現像:PMシンナー(PGMEA)を用いて現像した。200℃/60分のベークを行った。
結果と考察 / Results and Discussion
現象後のフォトマスクを光学顕微鏡で計測した結果、設計通りの10-200 µm幅のパターンが形成されていることを確認した。2種類のフォトマスクを用いて、2段階のSU-8塗布・露光を行うことで、目標とする20-40 µmの膜厚の形成を確認した。本モールドにPDMSを流し込み、硬化した後,モールドから剥離した。本工程を3回繰り返した後、光学顕微鏡でモールドを観察した。その結果、モールドのパターンに損傷は観察されなかった。以上より、繰り返し利用可能な高さの異なるSU-8モールドの作製に成功した。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1 高さの異なるSU-8モールドの作製プロセスの概要
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件