利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.07.01】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23NR0047

利用課題名 / Title

総合風邪薬に配合されている原薬の物性評価

利用した実施機関 / Support Institute

奈良先端科学技術大学院大学 / NAIST

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

示差走査熱量分析、融点、医薬品、原薬配合


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

多田 野乃花

所属名 / Affiliation

佐藤薬品工業株式会社

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

辰己 育広

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

藤原正裕

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

NR-701:示差走査熱量計・示差熱熱重量同時測定装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

複数種類の原薬が配合されている一般用医薬品かぜ総合感冒薬は、異なる原薬同士の接触により配合禁忌を起こすケースが多く、回避もしくは軽減する手段として、例えば、原薬同士の接触面積を減らすために顆粒群分け、更には顆粒表面に隔壁層を施す製剤設計を行なっている。本実験では、示差走査熱量計を用いて、配合変化の中でも、融点降下を引き起こす原薬の組み合わせの特定と融点降下の度合を評価し、製剤設計時に顆粒群分けの根拠データの一つとして、参考となる結果が得られえるかの検証を実施した。

実験 / Experimental

原薬単体または、複数種類を医薬品の配合比率に合わせて物理混合した試料を、アルミ製のセルに充填し、330℃(20℃/min)までの熱反応を観察した。

結果と考察 / Results and Discussion

原薬の配合禁忌による融点降下が起こると顆粒もしくは錠剤の軟化、湿潤化により外観品質への影響が出る。そこで、プレフォーミュレーション研究の一貫として、原薬単体もしくは、複数種類を違うパターンで組み合わせ、融点に差がでるか確認したところ、特定の組み合わせで融点が低下する現象が観察された。このことから、複数原薬の物理混合試料をDSCにて評価することで、配合禁忌の予測が可能であることが確認できたため、検体数を増やし評価を進めていく予定である。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)



成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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