【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.03.25】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23KT1060
利用課題名 / Title
DNAカーテン法を用いてDNA上のタンパク質の動態を明らかにする
利用した実施機関 / Support Institute
京都大学 / Kyoto Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials
キーワード / Keywords
DNAカーテン法,タンパク質,蒸着・成膜/ Vapor deposition/film formation,電子線リソグラフィ/ EB lithography
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
寺川 剛
所属名 / Affiliation
京都大学 大学院理学研究科
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
寺川 まゆ,晏 晞
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
大村英治,井上良幸
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub),技術補助/Technical Assistance
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
KT-101:高速高精度電子ビーム描画装置
KT-111:ウエハスピン洗浄装置
KT-203:電子線蒸着装置
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
DNAカーテン法では、スライドガラス上にナノテクノロジーを用いてパターンを描画しておき、脂質2重膜上に結合したDNAを、溶液流を用いてそのパターンに押し付けることによって、DNAをパターンに固定する。DNAを固定した後、そこにタンパク質を注入することでDNAとタンパク質を結合させ、タンパク質のDNA上における動態を蛍光顕微鏡観察する。今回、DNAカーテンを作成するためのデバイスを作成し、DNAカーテン上の転写因子YY1の1分子蛍光イメージングを行った。結果として、YY1がDNAカーテンに結合している様子を観察することができた(Fig. 1)。
実験 / Experimental
まず、ウエハスピン洗浄装置を用いてスライドガラスを洗浄した。次に、厚膜フォトレジスト用スピンコーティング装置によってHMDSを塗布した。さらに、スピンコーターを用いてPMGI-SF5S、ZEP-520A、エスペーサーを塗布した。そして、高速高精度電子ビーム描画装置を用いてパターンの描画を行った。その後、ドラフトチャンバーにおいて現像・エッチングを行い、電子線蒸着装置を用いてクロムを蒸着した。最後に、ドラフトチャンバーにおいてリフトオフを行い、スライドガラス上にパターンを描画した。
結果と考察 / Results and Discussion
スライドガラス上にナノパターンを描画することができた。また、このスライドガラスを用いてDNAカーテンを作成し、転写因子YY1をロードして1分子蛍光イメージングを行った。結果として、YY1がDNAカーテンに結合している様子を観察することができた(Fig. 1)。また、YY1がDNAカーテン上で2量体を形成していることがわかった。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
Fig. 1 YY1 loading on a DNA curtain
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
参考文献:EC Greene et al., Methods Enzymol 472, (2010) 293-315
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件