【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.06.23】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23NU0433
利用課題名 / Title
マウス精巣生殖細胞における転移因子結合タンパク質のプロテオーム解析
利用した実施機関 / Support Institute
名古屋大学 / Nagoya Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
プロテオーム解析,核酸結合タンパク質の同定,質量分析/ Mass spectrometry
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
前澤 創
所属名 / Affiliation
東京理科大学 創域理工学部 生命生物科学科
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
大塚 海
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
森 大
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
本研究では、マウス精子形成期における、ゲノム中の転移因子の制御機構の解明を目的とした。マウス精巣より核タンパク質を生成し、免疫沈降法を応用することで、人工合成した転移因子配列に結合するタンパク質を精製した。そののち、ARIMの技術協力(本事業)によって提供された質量分析器を用いて解析することで、転移因子結合タンパク質の網羅的な同定を試みた。
実験 / Experimental
特定のDNA配列に結合する核タンパク質を精製するため、本研究ではビオチン化オリゴDNAを利用した。核タンパク抽出液とビオチン化オリゴDNAを共培養し、ビオチンと相互作用するストレプトアビジンを用いてDNA結合タンパク質の沈降・精製を実施した。その後、名古屋大学の森特任講師の協力のもと、質量分析を実施した。
結果と考察 / Results and Discussion
本研究では、DNA結合タンパク質として1000種類を超える分子を検出した。iBAQ値の高いもの、かつ非特異結合が予想される対照群に対して4倍以上のiBAQ値が得られたタンパク質を算出したところ、100余のタンパク質分子を結合タンパク質として同定することができた。これらの既知の機能をGO解析によって推定したところ、ヒストン修飾や、遺伝子の転写に関与するタンパク質が豊富に含まれていることが明らかとなった。本結果より、生殖細胞において転移因子は主に遺伝子制御因子によって結合されており、細胞内遺伝子発現の調整に寄与する可能性が示唆された。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件