【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.06.22】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23NU0018
利用課題名 / Title
縄文土器および弥生土器に残された種実圧痕分析について
利用した実施機関 / Support Institute
名古屋大学 / Nagoya Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マテリアルの高度循環のための技術/Advanced materials recycling technologies(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
縄文土器,弥生土器,種実圧痕分析,レプリカ法,植物利用,電子顕微鏡/ Electronic microscope,分離・精製技術/ Separation/purification technology
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
川添 和暁
所属名 / Affiliation
愛知県埋蔵文化財センター
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
土器に認められる圧痕から、当時の植物質食糧利用の実態について迫ることを目的としている。土器圧痕部分にシリコン樹脂を注入して、型取りしたレプリカ試料を観察・記録する。今回は、愛知県埋蔵文化財センターの発掘調査資料の中で、設楽町万瀬遺跡から出土した弥生時代前期深鉢を対象にした。
実験 / Experimental
万瀬遺跡から出土した弥生時代前期深鉢は、口縁部から胴部下半にかけて大きく残存する資料である。植物種実由来の可能性が考えられた圧痕は、土器の内外面に計8ヶ所確認できた。試料名をa〜hとし、それぞれでシリコン樹脂によるレプリカ試料作成を行った。試料表面を走査型電子顕微鏡で観察・撮影することによって、表面の微細な状態から種実同定を実施した。
結果と考察 / Results and Discussion
出土した陶器をシリコン樹脂を用いレプリカを作製し、SEM観察するためにチャージアップ防止用にコーティング(NU-106)を利用した。SEM観察の結果、8ヶ所中の2ヶ所の出土遺跡で、アワ・キビの種実と同定できたことから、弥生時代前期の当時、設楽町内ではアワ・キビなどの雑穀栽培が行われていた可能性を指摘することができた。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
- 愛知県埋蔵文化財センター発掘調査報告書第222集「万瀬遺跡」
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件