利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.05.21】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23UT0195

利用課題名 / Title

ブラックチタニア表面のTi還元種の定量評価

利用した実施機関 / Support Institute

東京大学 / Tokyo Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

電子スピン,エネルギー貯蔵/ Energy storage


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

影島 洋介

所属名 / Affiliation

信州大学 工学部物質化学科

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

Le Duc Anh,新居 拓眞

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

UT-302:電子スピン共鳴装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

還元型酸化チタン(ブラックチタニア)表面の還元種の分析を行うため、東京大学の設備を利用して電子スピン共鳴(ESR)分析を行った。

実験 / Experimental

ブラックチタニア試料は信州大学において調製した。市販の酸化チタン粉末(P25)を希釈水素気流化で加熱、もしくはメタノール水溶液中で紫外光照射することで試料を調製した。粉末試料のESRスペクトルは、JEOL製分光装置(ESFA300)を用い液体ヘリウム温度で測定した。

結果と考察 / Results and Discussion

全てのブラックチタニア試料から、Ti3+種に帰属できるESRシグナルが見られた。メタノール水溶液中で光照射するだけでも、水素還元処理と同程度のTi3+種が生成することが分かった。これは、光励起正孔がメタノールを酸化する一方、光励起電子が酸化チタンの自己還元を引き起こしたものと考えられる。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

ESR測定を補助していただきました、装置担当のLe Duc Anh先生、新居 拓眞氏に感謝申し上げます。


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
  1. Yosuke Kageshima, Photothermal Boosting of Photocatalytic Hydrogen Evolution Induced by Defects and Cocatalysts on TiO2, The Journal of Physical Chemistry C, 127, 18327-18339(2023).
    DOI: 10.1021/acs.jpcc.3c05049
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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