利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.05.19】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23UT0105

利用課題名 / Title

水中で自己集合する機能性分子の構造解析

利用した実施機関 / Support Institute

東京大学 / Tokyo Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed

キーワード / Keywords

自己集合性材料、電子顕微鏡,自己修復材料/ Self-healing material,電子顕微鏡/ Electronic microscope,バイオアダプティブ材料/ Bioadaptive materials


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

村岡 貴博

所属名 / Affiliation

東京農工大学 工学部村岡研究室

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

矢口敦也,近藤詩織

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

寺西亮佑

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

UT-011:有機材料ハイコントラスト透過型電子顕微鏡


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

ペプチドからなる自己集合性材料は、生体親和性と細胞接着性などの特性から、組織再生材料の基盤として注目されている。そのナノ構造は、機能を制御する上で重要な物性である。そこで本研究では、両親媒性を有し水中で一次元的な集合化が期待されるペプチドの集合体構造の解析を行った。その結果、特に疎水部の側鎖のコンフォメーションによって、集合体構造の形体が変化することが確認された。

実験 / Experimental

支援機関にて、透過型電子顕微鏡(JEM-1400)を用いてペプチド試料の透過像を撮影した。また利用者自機関にて、べプチド試料のゲル形成、二次構造解析、光応答性の評価を行った。

結果と考察 / Results and Discussion

疎水性かつ光応答性を持つアゾベンゼンを側鎖に有する両親媒性ペプチドを作成し、その自己集合構造の観察を行った。アゾベンゼン基の導入位置の違いによって、集合体構造が変化した(Fig. 1)。ファイバー構造を形成するペプチドはゲル形成が見られた一方、光照射によってアゾベンゼン部分の構造を変化することでファイバーから球状集合体や短鎖のファイバーへの変化とゲルからゾルへの形体変化が確認された。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


Fig. 1 TEM image of a self-assembling peptide


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

JST CREST「長鎖DNA合成と自律型人工細胞創出のための人工細胞リアクタシステム」


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
  1. 近藤詩織、内田紀之、村岡貴博、「光選択的な液液相分離ドロプレットの安定性制御を可能にする自己集合性ペプチドファイバーの開発」、第45回バイオマテリアル学会大会(神戸)、2023/11/6
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:1件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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