利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.03.01】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23NU0234

利用課題名 / Title

FeSiBアモルファス薄膜を用いたひずみセンサの試作

利用した実施機関 / Support Institute

名古屋大学 / Nagoya Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)量子・電子制御により革新的な機能を発現するマテリアル/Materials using quantum and electronic control to perform innovative functions(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

軟磁性材料/ Soft magnetic materials,光リソグラフィ/ Photolithgraphy


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

藤原 裕司

所属名 / Affiliation

三重大学大学院工学研究科

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

加藤剛志,大島大輝,本田杏奈

利用形態 / Support Type

(主 / Main)共同研究/Joint Research(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

NU-231:マスクレス露光装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

 高度な情報化社会の実現のために,低消費電力で小型の各種センサが求められている.本研究では軟磁性薄膜と磁気抵抗効果を示すグラニュラー薄膜を組み合わせることで,低消費電力のひずみセンサを開発することを目的としている.センサ開発にあたり,名古屋大学ではマスクレス露光装置を利用し,センサパターンの作成を行った.

実験 / Experimental

 名古屋大学ではマスクレス露光装置(DL-1000)を利用し,センサパターンの作成を行った.作成したセンサパターンにFeSiBNb薄膜を300nm成膜した後,リフトオフした.リフトオフ後のパターンの光学写真を図1に示す.ギャップ部分の設計は3μmである.ギャップ部分にCoAlOグラニュラー薄膜を成膜することでひずみセンサとした.ひずみセンサは可変抵抗と直列に接続し,ロックインアンプを用いて,ひずみに対するセンサ電圧の変化を測定した.

結果と考察 / Results and Discussion

 センサ電圧は引張ひずみの増加とともに大きくなり,ひずみが6.0×10-5程度で飽和した.このときに電圧変化率は0.2%程度あり,ゲージ率は約 50と見積もられた.これは一般的な金属ひずみゲージの約25倍の値である.電圧変化率は厚膜化やギャップの狭小化により改善可能であり,さらに大きなゲージ率を示すひずみセンサの開発が可能であると考える.

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


図1 作成したセンサパターン


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
  1. Taiki Uemura, Yuji Fujiwara, Mutsuko Jimbo, Anna Honda, Daiki Oshima, Takeshi Kato, "Characterization of strain gauge with Co-AlO granular film and FeSiBNb amorphous film", Annual Meeting of the Japan Society of Vacuum and Surface Science 2023 (Nagoya), 2023.10.30-11.2
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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