【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.05.10】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23NM0045
利用課題名 / Title
微生物の環境変動に応答したタンパク質発現挙動の網羅的解析
利用した実施機関 / Support Institute
物質・材料研究機構 / NIMS
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)その他/Others(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
微生物,質量分析/ Mass spectrometry
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
桝尾 俊介
所属名 / Affiliation
筑波大学 生命環境系
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
服部晋也
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
カビや細菌などの微生物は多様な代謝を発現することで、様々な環境で生存を維持している。微生物が有する代謝には二次代謝産物や酵素の生産など、我々にとって非常に有用なものも多く存在する。微生物の多様な代謝とその制御機構を理解することは、微生物の産業利用を進めるために非常に重要である。本研究では、カビや細菌などの様々な微生物のプロテオーム解析、代謝産物解析、各種生化学・細胞生物学的解析により微生物の新たな代謝の発見とその制御を解明することを目的とする。
実験 / Experimental
糸状菌Aspergillus nidulansの転写制御因子Aをコードする遺伝子にGFP遺伝子を連結し、A. nidulansに導入した。得られた形質転換体を最少培地で培養し、菌体からタンパク質を抽出した。GFP-trapビーズを用いた免疫沈降により、転写制御因子Aおよびこれと共沈降するタンパク質を取得した。得られたタンパク質をトリプシン処理後、LC-MS(Q-Exactive Plus)にて分析しタンパク質の同定を行った。
結果と考察 / Results and Discussion
グルコースおよびデキストリンを炭素源とする培地で48時間培養した菌体を用いて、転写制御因子Aとその相互作用タンパク質の解析を行った。その結果、転写制御因子Aの他に100種以上のタンパク質が同定された。しかしながら、これらの相互作用因子の候補のうち、複数の培養条件で再現性良く共沈降するタンパク質は同定されていない。今後は、培養条件等の検討が必要であると考えられた。再現性良く共沈降するタンパク質が得られれば、co-immunoprecipitation 等の手法を用いて相互作用の確認を行う予定である。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件