【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.06.28】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23NM5382
利用課題名 / Title
アンモニア分解用触媒の探索
利用した実施機関 / Support Institute
物質・材料研究機構 / NIMS
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マテリアルの高度循環のための技術/Advanced materials recycling technologies(副 / Sub)量子・電子制御により革新的な機能を発現するマテリアル/Materials using quantum and electronic control to perform innovative functions
キーワード / Keywords
水素キャリア、アンモニア低温分解、触媒、組織制御,電子顕微鏡/ Electronic microscope,表面・界面・粒界制御/ Surface/interface/grain boundary control,未利用資源の有効利用技術/ Technologies for effective utilization of unused resources
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
溝口 拓
所属名 / Affiliation
物質・材料研究機構
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
Luo, S.
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
池田 直樹,藤井 美智子
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub),技術補助/Technical Assistance
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
NM-650:卓上電子顕微鏡 [TM3000]
NM-401:300kV収差補正電子顕微鏡
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
アンモニアを低温で分解し水素の取り出しが可能な触媒の探索を行った。今年度の支援により、多様な試料をアンモニア分解用触媒へ適用することができた。自作の触媒活性評価装置を用いて、400 ℃で活性を示す金属触媒Ni/Y2O3, Ni/CeO2を発見した。500 ℃での分解率は、それぞれ、90、75%であり、従来のNi触媒を凌駕する活性を示した。
実験 / Experimental
SEMを用いて組織観察、EDXを用いて組成分析を行った。
またSTEMによる微細組織観察も行った。
結果と考察 / Results and Discussion
アンモニアを低温で分解し水素の取り出しが可能な触媒の探索を行った。今年度の支援により、多様な試料をアンモニア分解用触媒へ適用することができた。自作の触媒活性評価装置を用いて、400 ℃で活性を示す金属触媒Ni/Y2O3, Ni/CeO2を発見した。500 ℃での分解率は、それぞれ、90、75%であり、従来のNi触媒を凌駕する活性を示した。STEM観察によれば、Ni/CeO2中では数10nmスケ-ルでの分相組織(3次元的に絡み合った組織)が確認された。これにより、Ni微粒子の高温での粒成長が抑制される。Ni金属は、窒素との反応性は、通常はそれほど高くない。しかし、サイズの小さなNi微粒子は、Nとの比較的強い相互作用を発揮することができ、これが分解活性の向上をもたらした。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
ARIMに感謝いたします。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
-
Hiroshi Mizoguchi, Ammonia Cracking Catalyzed by Ni Nanoparticles Confined in the Framework of CeO2 Support, The Journal of Physical Chemistry Letters, 14, 9516-9520(2023).
DOI: 10.1021/acs.jpclett.3c02446
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件