【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.07.04】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23AT5039
利用課題名 / Title
プラセオジム添加フッ化物ガラスの蛍光寿命測定
利用した実施機関 / Support Institute
産業技術総合研究所 / AIST
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
光ファイバー
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
志賀 直斗
所属名 / Affiliation
ファイバーラボ株式会社
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
小川 和彦
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
細貝 拓也
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
4種の母材ガラスにプラセオジム元素(Pr)をドープし、1.3μm帯発光の蛍光寿命を比較する。
実験 / Experimental
弊社で作製した表1にある4種のガラスを用いて1.3μm帯発光の蛍光寿命測定を行った。また測定系を図1に示す。
結果と考察 / Results and Discussion
蛍光寿命の測定結果を表2に示す。図2にSample
No.4の1.3μm帯発光スペクトル、図3に蛍光の減衰曲線を示す。1.3μm帯の蛍光は非常に弱く、励起光(1.064μm)と切り分けるのが非常に難しい状況であった。そのため0.04~0.15msの時間領域でフィッティングを行った。一例としてSample No.4の蛍光寿命算出方法を示す。蛍光寿命τは初期(t=0)の光強度I(0)=0.0108が1/e光強度に減衰した時間と定められている。つまりI(τ)=I(0)/eとなるのはτ=1/8.042=0.124msの時であり、Sample No.4の蛍光寿命は0.124msと算出した。Sample No.1~3も同様に蛍光寿命を算出した結果、Sample
No.4はSample No.1~3よりわずかに蛍光寿命が長いことがわかった。またZBLAN系ガラスとInF3系ガラスでは蛍光寿命はほぼ同じとなった。これらの結果より発光効率を上げるためにはPbF2を高ドープしたほうがよいと判断した。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
表1 ガラス組成
図1 蛍光寿命測定系
表2 蛍光寿命の測定結果
図2 1.3μm帯発光スペクトル
図3 蛍光の減衰曲線
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件