利用報告書 / User's Reports


【公開日:2023.08.03】【最終更新日:2023.10.27】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22NR0017

利用課題名 / Title

温度応答性培養皿表面への分子末端選択的なヘパリン修飾

利用した実施機関 / Support Institute

奈良先端科学技術大学院大学 / NAIST

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials(副 / Sub)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials

キーワード / Keywords

核磁気共鳴/Nuclear magnetic resonance


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

小野寺 悠

所属名 / Affiliation

奈良県立医科大学血栓止血先端医学講座

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

淺野間文夫

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

NR-102:400MHz 固体・溶液NMR


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

アルキン-アジド間のクリック反応を用いて、生体分子であるヘパリンを細胞培養皿表面に固定することを目的として研究を行った。

実験 / Experimental

ヘパリンの還元末端を還元的アミノ化反応により修飾し、反応の進行度を貴施設の1H NMRを用いて確認した。

結果と考察 / Results and Discussion

ヘパリンの還元末端の化学修飾は、2種類の分子を用いたが、うち1種類で所望の末端選択的な反応が進行していることが確認できた。
還元的アミノ化反応前後のNMRスペクトルにおいて、2種の分子を用いた反応いずれにおいても新規ピークが確認されたが、うち1種は追加の塩基処理・透析によりピークが消失した。
よって、うち1種については所望の還元的アミノ化が進行しておらず、ヘパリン分子中の陰性電荷を介したイオン結合であることが示唆された。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

本研究は、文部科学省マテリアル先端リサーチインフラ事業の支援により、奈良先端科学技術大学院大学で実施された。
ご対応頂いた、技術職員の淺野間氏に感謝する。


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
  1. Yu Onodera, Terminus‐Selective Covalent Immobilization of Heparin on a Thermoresponsive Surface Using Click Chemistry for Efficient Binding of Basic Fibroblast Growth Factor, Macromolecular Bioscience, 24, (2023).
    DOI: 10.1002/mabi.202300307
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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