利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.02.27】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23AT0197

利用課題名 / Title

ALD法によるSiO2膜またはSiN膜の評価

利用した実施機関 / Support Institute

産業技術総合研究所 / AIST

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

WER, SiO2, Stress ,エレクトロデバイス/ Electronic device,ALD,PVD,赤外・可視・紫外分光/ Infrared/visible/ultraviolet spectroscopy


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

小林 明子

所属名 / Affiliation

メルクエレクトロニクス株式会社

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

赤松 雅洋 様,山崎 将嗣 様

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

AT-081:プラズマCVD薄膜堆積装置(SiN)
AT-063:分光エリプソメータ
AT-099:サムコ原子層堆積装置_2[AD-100LP]


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

半導体 DRAM 3DNANDの絶縁膜用途に、SiO2の膜質を比較している。昨年2022年度、産総研ナノプロセッシング施設に設置のPEALD装置でのSiO2の膜質を評価した。今年度は、PECVD装置にて、SiO2を成膜し、そのプロセスおよび、膜質を比較した。

実験 / Experimental

原料にBDEASを用い、O2プラズマにてPEALDによるSiO2膜を成膜した。原料にTEOSを用いて、O2をリアクタントに、PECVDによるSiO2膜を成膜した。これらの膜質について、DHFによるWER(Wet Etch Rate)を比較し、FTIR、ストレス等も評価した。

結果と考察 / Results and Discussion

ALD-SiO2膜は、40nm膜厚のものを、PECVD-SiO2膜は1000nm膜厚のサンプルについて評価した。Table 1に成膜条件および膜質について示す。RWER(WER 熱酸化膜を1とした場合の比)は、ALD膜が9に対して、CVD膜は19と、エッチングされやすい膜であることがわかった。ALD膜については2022年度に評価し、RWERを5程度に改善することができた(高温化/高プラズマパワー化等)。Fig. 1に示すCVD膜のFTIRは、OHのピークが大きくでており、OH、水の含有が多い。さらに、ストレスを測定したところ、Fig. 2に示すように測定時期によって変化した。このCVD膜は、吸湿性があり、経時変化している。今後、CVD膜に、低周波等のバイアスを印加することでイオン衝撃により、膜質が改善する評価を検討する。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


Table1 成膜条件と膜質



Fig.1 PECVD-SiO2膜のFTIR



Fig.2 PECVD-SiO2膜のストレス変化


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

今回の実験にあたり、CVD膜の成膜に関しては産総研 赤松様、ALD膜に関しては山崎様、全般にわたり 有本様に多大なご意見、アドバイスをいただきました。感謝いたします。
参考文献 1) Y.Kusuda, and et. Al., proceeding of ISPC25, POS-8-211(2023).


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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