利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.03.14】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23AT0158

利用課題名 / Title

ボトムアップ成長による原子層半導体ラテラルホモ接合の実現

利用した実施機関 / Support Institute

産業技術総合研究所 / AIST

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)計測・分析/Advanced Characterization

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials(副 / Sub)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed

キーワード / Keywords

エレクトロデバイス/ Electronic device,蒸着・成膜/ Vapor deposition/film formation,光学顕微鏡/ Optical microscope,光リソグラフィ/ Photolithgraphy,原子層薄膜/ Atomic layer thin film,ナノシート/ Nanosheet


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

岡田 光博

所属名 / Affiliation

産業技術総合研究所

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

大塚 照久,佐藤 平道,杉山 和義

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

AT-024:抵抗加熱型真空蒸着装置
AT-006:マスクレス露光装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

次世代機能材料・半導体素子材料として、遷移金属ダイカルコゲナイドが注目を集めている。本研究では、化学気相成長法で得られた単層硫化モリブデン(IV)の電気特性を調べるべく、そのデバイス作製プロセスを産総研NPFで行った。

実験 / Experimental

硫化モリブデン(IV)が付着した表面酸化Si基板に対し、【NPF008】スピンコーター(フォト)を用いて、フォトレジストを塗布後、【AT-006】マスクレス露光装置を用いてパターン形成を行った。【NPF012】ドラフトチャンバー(右)にて現像作業を行った後、【AT-024】抵抗加熱型真空蒸着装置でNi, Auをそれぞれ5, 50 nm試料表面に蒸着した。リフトオフ後、得られた試料を光学顕微鏡で観察した。

結果と考察 / Results and Discussion

試料の光学顕微鏡像を図1に示す。図中、右上付近のコントラストが濃い部分に単層硫化モリブデン(IV)が存在し、下から伸びる白い2本の棒が形成されたNi/Au電極である。パターンはおよそ設計通りに狙った位置に形成されたものの、電極先端部分がやや丸みが帯びている上に、パターン間隔が設計では20 μmであったものの、実際に形成されたものは18.5 μm程度であった。この違いの原因としては、・露光装置の分解能、・露光装置の設定、・フォーカスずれの3点が原因であると考えている。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


An optical image of a typical fabricated sample.


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

本研究にあたり、技術スタッフの杉山和義様、佐藤平道様には、多くの助言を頂きました。この場を借りて感謝申し上げます。


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
  1. Mitsuhiro Okada, Characterization of band alignment at a metal–MoS2 interface by Kelvin probe force microscopy, Japanese Journal of Applied Physics, 63, 01SP15(2023).
    DOI: 10.35848/1347-4065/acfa07
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
  1. 岡田 光博, 沖川 侑揮, 遠藤 尚彦, 張 文馨, 岡田 直也, 入沢 寿史, 宮田 耕充, 清水 哲夫, 久保 利隆, 山田 貴壽, "Kelvin Probe Force Microscopy Studies on the Layer-Number-Dependent Work Function Modulation Behavior at 3D Metal-MoS2 Interface", EM-NANO2023(石川県金沢市), 2023年6月8日
  2. 岡田 光博, 沖川 侑揮, 藤井 健志, 遠藤 尚彦, 張 文馨, 岡田 直也, 入沢 寿史, 宮田, 耕充, 清水 哲夫, 久保 利隆, 山田 貴壽, “Observation of Fermi-Level Pinning at the Metal-MoS2 Interface via Kelvin Probe Force Microscopy”, 第65回フラーレン・ナノチューブ・グラフェン総合シンポジウム(福岡県福岡市)、2023年9月6日
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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