【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.07.01】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23NR0033
利用課題名 / Title
生体膜を利用した金属ナノ粒子合成
利用した実施機関 / Support Institute
奈良先端科学技術大学院大学 / NAIST
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)計測・分析/Advanced Characterization
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials(副 / Sub)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials
キーワード / Keywords
ナノ粒子、TEM、生体膜,X線回折/ X-ray diffraction,異種材料接着・接合技術/ Dissimilar material adhesion/bonding technology,コンポジット材料/ Composite material
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
越山 友美
所属名 / Affiliation
立命館大学 生命科学部
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
藤原 正裕
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
様々な物性を示す機能性ナノ粒子のバイオテクノロジーへの応用が期待されている。本研究では、高い水中分散性と生体親和性を有する生体膜を足場として、ナノ粒子の直接合成に取り組んだ。NAIST-ARIM事業の支援を受けて、触媒能を有する白金ナノ粒子、および、磁性を有するコバルト白金ナノ粒子を担持した生体膜の透過電子顕微鏡観察を行い、形成したナノ粒子のサイズや形状を解析した。
実験 / Experimental
生体膜を用いた白金ナノ粒子、およびコバルト白金ナノ粒子の合成は、まず生体膜に金属イオン源を添加し、次いでNaBH4により還元した。その後、遠心精製によってナノ粒子が担持された生体膜を単離し、200kV 透過電子顕微鏡 (JEOL JEM-2200FS) を用いて観察(乾燥とクライオ)した。
結果と考察 / Results and Discussion
白金ナノ粒子を担持した生体膜の透過電子顕微鏡画像では、5マイクロメートル程度の生体膜が観察され、その部分を高倍率で観察すると多くの白金ナノ粒子が観察され、その粒径は3.6 nm程度であった。また、クライオ画像から生体膜上に白金ナノ粒子が担持されていることを確認した。また、コバルト白金ナノ粒子が担持された生体膜についても同様に透過電子顕微鏡観察を行い、ナノ粒子形成を確認した。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
透過電子顕微鏡観察あたり、事前打ち合わせや測定方法に関する有益なご助言をいただいた奈良先端科学技術大学院大学の安原主馬准教授(協力研究支援研究者)、また、測定を行っていただいた技術専門職員の藤原正裕氏に深く感謝の意を表します。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
- ○坂本大芽・越山友美「ゴースト赤血球膜の内部表面を利用した光水素生成システムの構築」第17回バイオ関連化学シンポジウム、東京理科大学、2023年9月8日〜10日
- ○松本翔太・越山友美「金属結合性ペプチドを修飾したゴースト赤血球を用いた磁性ナノ粒子合成」第17回バイオ関連化学シンポジウム、東京理科大学、2023年9月8日〜10日
- ○越山友美・坂本大芽「ゴースト赤血球の細胞骨格構造を利用した金属ナノ粒子の合成」第74回コロイドおよび界面化学討論会、信州大学、2023年9月12日〜15日
- ○坂本大芽・越山友美「白金ナノ粒子を担持したゴースト赤血球による光水素生成反応」錯体化学会第73回討論会、水戸市民会館、2023年9月21日〜23日
- ○松本翔太・越山友美「ゴースト赤血球の内部表面でのCoPtナノ粒子の合成」錯体化学会第73回討論会、水戸市民会館、2023年9月21日〜23日
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件