利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.03.25】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23UT1036

利用課題名 / Title

レジスト材料の感度評価

利用した実施機関 / Support Institute

東京大学 / Tokyo Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

高品質プロセス材料/技術/ High quality process materials/technique,電子線リソグラフィ/ EB lithography


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

永﨑 秀雄

所属名 / Affiliation

富士フイルム株式会社

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

高橋 孝太郎,吉野 文博,本山 寛大,竹田 和生,田口 大祐,市川 崇行

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

藤原

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

UT-503:超高速大面積電子線描画装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

半導体製造に用いられる化学増幅型レジスト材料(以下、レジストと略す)に求められる性能は、感度、解像性能、露光余裕度、線幅荒さ、面内線幅均一性など多岐に渡る。本課題を通じ、超高速大面積電子線描画装置(UT-503)用い、評価に一定面積以上の描画が必要な感度(レジストコントラストカーブ)性能評価を行った。結果の比較考察対象として、弊社所有のEB描画装置でも同様の評価を実施した。

実験 / Experimental

<サンプル作成>富士フイルム株式会社(以下、弊社と略す)において、密着補助能を有する下地膜上に更にEBに感光するレジスト材料を膜厚50nmで塗布した6インチウエハー基板を準備した。次に、東京大学所有の超高速大面積電子線描画装置(設備ID:UT-503)(VSB描画方式)を用いて、200um角のパターンをX方向に1mmピッチで10点、Y方向に1mmピッチで11点(計110点)をEB照射量の所定範囲で可変描画した。描画後基板を所定条件で加熱ベークした後、弊社に持ち帰り2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間現像し、純水洗浄、回転乾燥により、レジストコントラストカーブ評価用の基板(VSB基板)を作製した。同様に弊社所有のPB描画方式のEB描画装置でも、同じレジスト材料でコントラストカーブ評価用基板(PB基板)を作製した。
<サンプル評価>得られた2枚の基板の200um角パターン部分を光学式膜厚計で膜厚測定し、VSB基板とPB基板のレジストコントラストカーブを作成した(Fig.1)。

結果と考察 / Results and Discussion

<結果と考察>
①描画時間:VSB方式での描画時間が約16分(110点描画)だったのに対し、PB方式では55時間(28点描画)かかった。VSB方式は200倍以上効率的にサンプル作成できることを確認した。
②レジストコントラストカーブ:Fig1より、どちらの描画方式でもレジストコントラストカーブが取得できることを確認した。また、レジストに対して過剰なEB照射量領域において、コントラスト反転が起きることが分かった。描画方式によってコントラスト反転挙動が違い、VSB方式はPB描画方式よりもコントラスト反転が起きにくいことを確認した。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


Fig.1 Resist contrast curves


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

評価にあたり、ご支援頂いた東京大学ARIM関係者の皆様(特に藤原様)に深く感謝する 。


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

印刷する
PAGE TOP
スマートフォン用ページで見る