利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.06.08】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23WS0168

利用課題名 / Title

表面増強ラマン散乱分光法を用いたドライ反応プロセスの解析

利用した実施機関 / Support Institute

早稲田大学 / Waseda Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者)/Internal Use (by ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マテリアルの高度循環のための技術/Advanced materials recycling technologies(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

ALD,資源循環技術/ Resource circulation technology


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

本間 敬之

所属名 / Affiliation

早稲田大学 先進理工学部 応用化学科

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

山口健

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

星野 勝美

利用形態 / Support Type

(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

WS-004:原子層堆積装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

新規タイヤ材料として期待されるESB樹脂と呼ばれる熱可塑性エラストマーの,分子レベルの摩擦・摩耗機構の解析を目的としている.プラズモンセンサを用いた表面増強ラマンスペクトル計測により,表面の構造を観測することで摩擦機構を解析するというアプローチをとっているが,押込荷重下においては,プラズモンセンサ表面の銀ナノ粒子が剥離し,増強効果が失われる可能性がある.これを防ぐために,保護膜としてセンサ表面にアルミナALDコーティングを依頼した.

実験 / Experimental

プラズモンセンサ表面にアルミナALDコーティングを依頼した.ALDコーティングしたプラズモンセンサにより,押込荷重下の表面増強ラマンスペクトルを計測した.(図1)

結果と考察 / Results and Discussion

押込荷重下においても表面増強ラマンスペクトルの増強効果は保たれ,押込荷重下における表面の化学構造が解析可能であることが確認された.しかし,表面のコンタミにより,サンプル由来のピークの観測が困難であった.よって,アニール処理によりコンタミを除去したのち,サンプルの表面構造を観測することを今後の課題とする.

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


図1 押込荷重下(200 mN)における,ALDコーティングしたプラズモンセンサによる表面増強ラマンスペクトル


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

サンプルのESB樹脂はブリヂストンより提供された.
本研究の一部は,JST・先端計測分析技術・機器開発プログラムおよび研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)の支援を受けて行われた( JPMJTR202K).


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
  1. 澤木昴・柳沢雅広・國本雅宏・本間敬之,”潤滑油-鉄摩擦界面における添加剤ラウリン酸の作用機構のin-situ表面増強ラマン分光解析”,第13回CSJ化学フェスタ (発表日:2023/10/18).
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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