利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.07.01】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23WS0004

利用課題名 / Title

マイクロ流路を用いたタンパク質結晶生成とその取り出し

利用した実施機関 / Support Institute

早稲田大学 / Waseda Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者)/Internal Use (by ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)計測・分析/Advanced Characterization

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed

キーワード / Keywords

レジスト露光,MEMS/NEMSデバイス/ MEMS/NEMS device,バイオアダプティブ材料/ Bioadaptive materials,光リソグラフィ/ Photolithgraphy,MEMS/NEMSデバイス/ MEMS/NEMS device,バイオアダプティブ材料/ Bioadaptive materials,リソグラフィ/ Lithography


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

谷井 孝至

所属名 / Affiliation

早稲田大学 基幹理工学部 電子物理システム学専攻

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

小林 雅史

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

田中大器

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

WS-016:レーザー直接描画装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

タンパク質結晶生成とその取り出しのためのマイクロ流路(図1)を作製するために、流路幅100μmのマイクロ流路をマスクを作製することなく感光性レジストで作製するためにWS-016を利用した。

実験 / Experimental

市販ソフトであるAutodesk社のAutocadを用いてマイクロ流路形を作成しWS-016を用いて作成したCADファイルで閉じられた領域を1900mJ/cm2で露光した。使用したレジストはSU8-3050であり1400rpm30sでSi基板上に塗布した。現像液はSU8-Developerを用いた。

結果と考察 / Results and Discussion

実験で導出した条件であるSU-8 3050を1400 rpmで30秒間スピンコートするという条件を用いることで、100µmの高さのレジストを製膜することをレーザー顕微鏡を用いることで確認した。レジストは塗布後95℃で45分程度加熱することが推奨されているが、より強固に基盤と接合させるために100℃1時間の加熱を行うことを実験的に確認できた。このように加熱温度と加熱時間を調整することによりPDMSでの型どりの際にレジストが基板から剥離するといった現象を軽減することに成功した。試作したマイクロ流路の写真を図2に示す。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


図1 作製したマイクロ流路のCADと流路の高さ(100 µm)の図



図2 作製したマイクロ流路の写真


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
  1. Masashi Kobayashi, Efficient Synthesis of a Schiff Base Copper(II) Complex Using a Microfluidic Device, Micromachines, 14, 890(2023).
    DOI: https://doi.org/10.3390/mi14040890
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
  1. 小林 雅史, 山中 康平, 清水 美佑, 秋津 貴城, 古谷 正裕, 関口 哲志, 庄子 習一, 谷井 孝至, 藤田 理紗, 田中 大器: マイクロ流路内で成長したタンパク質結晶の効率的な取り出し, 第40回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム, 2023年11月6日(熊本)
  2. Masashi Kobayashi, Tomoya Murashige, Takashiro Akitsu, Hiroyuki Fujita, Takashi Tanii, Masahiro Furuya, Testushi Sekiguchi, Shuichi Shoji, Risa Fujita and Daiki Tanaka, "DOUBLING ACCELERATION OF SYNTHESIS SPEED OF METAL COMPLEXES BY SCALE EFFECTS IN MICRODROPLETS" The 27th International Conference on Miniaturized Systems for Chemistry and Life Sciences (µTAS 2023)(Katowice, Poland), 15-19 October 2023
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:1件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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