利用報告書 / User's Reports


【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.05.08】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22KT1356

利用課題名 / Title

人工聴覚上皮の作製プロセス最適化と聴覚神経刺激用電極の創製

利用した実施機関 / Support Institute

京都大学 / Kyoto Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

PVDF-TrFE,X線回折法,強誘電体特性,強誘電ポリマー,X線回折/X-ray diffraction


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

山崎 嘉己

所属名 / Affiliation

大阪大学 大学院基礎工学研究科

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

松嶋朝明

利用形態 / Support Type

(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub),機器利用/Equipment Utilization


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

KT-310:X線回折装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

本研究では、再現性のある人工聴覚上皮の作製を目的とし、様々な条件で作製されたPVDF-TrFEの物性評価を行う。すなわち、X線回折法により結晶構造を解析し、ヒステリシスループの測定から強誘電性を評価する。その結果をもとに、デバイスの作製スキームを最適化する。

実験 / Experimental

サンプルには、ガラス基板上に、Ti/Au/Ti電極およびPVDF-TrFEを成膜したものを試用する。初めに、X線解析装置を用いて結晶構造を評価した。次に、強誘電体特性評価装置を使用し、ヒステリシスループを計測した。

結果と考察 / Results and Discussion

図1(a)にPVDF-TrFEのX線回折装置による測定結果を示す。縦軸を散乱強度、横軸を回折角度とした。その結果、2θ=20゚、40゚、80゚近傍で明確なピークが観測された。これは、それぞれガラス基板および電極に由来していると考えられ、PVDF-TrFEのピークは確認されなかった。つまり、作製したPVDF-TrFEの結晶性は低く、アニーリングの条件が最適ではないことがわかった。現段階では、アニーリングを130℃で2時間行っているが、今後の作製において単結晶となる時間を探索する。また、図1(b)にヒステリシスループの計測結果を示す。縦軸を分極、横軸を電界とした。その結果、電界を0とした場合も分極が維持されており、強誘電体特有のヒステリシスループを観測することができた。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


図1 (a) PVDF-TrFEの回折パターンおよび (b) ヒステリシスループ.


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

試行的利用制度の利用あり


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
  1. 山﨑督三,山崎嘉己,川野聡恭,日本機械学会関西支部2022年度関西学生会卒業研究発表講演会,2023年3月15日
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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