利用報告書 / User's Reports


【公開日:2023.07.28】【最終更新日:2023.04.24】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22CT0207

利用課題名 / Title

骨質の評価

利用した実施機関 / Support Institute

公立千歳科学技術大学 / Chitose IST

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者)/Internal Use (by ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

Raman,FTIR,赤外・可視・紫外分光/Infrared and UV and visible light spectroscopy,生体イメージング


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

木村須田 廣美

所属名 / Affiliation

公立千歳科学技術大学理工学部応用化学生物学科

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

CT-003:ラマンイメージング
CT-002:フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)/赤外顕微鏡


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

 加齢や生活習慣病,それらに伴いミネラル代謝に異常が生じると,骨密度の低下や骨の質(骨質)の劣化を招き,骨折のリスクが増大する骨粗鬆症を発症する。骨の健康指標の一つには骨強度があり,骨密度と骨質の二つの要因に規定される。骨質とは骨の構造特性と材質特性のことである。したがって,骨質は工学の領域で汎用される機器分析法を用いて評価することができる。本研究では骨粗鬆症を発症し,皮質骨部位に多孔化が認められたラットの大腿骨の赤外分光法ならびラマン分光法による骨質評価法について検討した。

実験 / Experimental

 骨粗鬆症モデルラットは安楽死させ,その大腿骨を摘出した。摘出した大腿骨は,洗浄,アルコール固定後,MMAによる樹脂包埋を施した。樹脂包埋した大腿骨は,骨の断面が見えるよう矢状断に切断し,顕微赤外分光法ならび顕微ラマン分光法による評価を行った。

結果と考察 / Results and Discussion

 骨粗鬆症モデルラットの大腿骨皮質骨について光学顕微鏡観察を行った。その結果,皮質骨骨幹中央部に存在する多孔化部位にも十分に樹脂が含浸していることを認め,ミクロトームによる骨の薄切が可能であることを確認した。薄切片は顕微赤外分光法(透過法)の試料として用いる予定である。一方,顕微赤外分光法(反射法)を用いて多孔化部位の測定を行ったところ,多孔化部位に骨質分布があることを確認した。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


図1. 骨粗鬆症モデルラット大腿骨と赤外スペクトル


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

  本研究の一部は科研費(24591237, 16K10916), 「物質・デバイス領域共同研究拠点」共同研究プログラムの支援を受けて実施されました。


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
  1. 日本無機リン化学会「Phosphorus Letter」107号(2023年6月刊行予定)
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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