【公開日:2023.07.28】【最終更新日:2023.04.24】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22CT0129
利用課題名 / Title
生体関連分子の直接的かつ高感度な蛍光および発光検出を目指した化合物の創成
利用した実施機関 / Support Institute
公立千歳科学技術大学 / Chitose IST
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
核磁気共鳴装置,光学材料・素子,核磁気共鳴/Nuclear magnetic resonance,生体イメージング,バイオセンサ
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
蟹江 秀星
所属名 / Affiliation
産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
生命科学研究や臨床検査などの場面において、励起光照射により生じる蛍光や化合物の化学変化により生じる発光は、生体関連分子の分析技術に利用されている1, 2)。これまでに利用者は、ヒトの炎症性バイオマーカーの存在下で発光する化合物を見出したとともに、関連化合物の臨床検査への応用の可能性を示す結果を得た3, 4)。そこで本研究では、そうした知見を踏まえ、バイオマーカーをはじめとした生命現象に関わる生体分子に応じて、蛍光もしくは発光する化合物の合成に取り組んだ。
実験 / Experimental
利用者がこれまでに得た知見および過去の文献に基づいて化合物を設計し、薗頭カップリング反応や鈴木-宮浦カップリング反応などを利用した合成実験を行った。そして、その合成実験で目的とする化合物が合成できているかを確かめるため、核磁気共鳴装置(NMR)を用いた測定を実施した。
結果と考察 / Results and Discussion
結果として、利用者の合成実験により得られた1つの化合物の1H NMRスペクトルを図1に示す。測定により、目的とした化合物が合成できていることを確かめた。合成実験により得られた化合物は、その発光特性の評価を行い、わずかな化学構造の違いにより発光特性が変化することが明らかになった。現在、応用利用により適した化合物を得るべく、新たな化合物の合成を進めている。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1. 測定によって得られた化合物の1H NMRスペクトル
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
<参考文献>
1) L.J. Kricka, Analytica Chimica Acta, Vol.
500(2003) p.p. 279-286.
2) H. Kobayashi, M. Ogawa, R. Alford, P.L. Choyke, and Y. Urano, Chem. Rev., Vol.110(2010) p.p. 2620-2640.
3) S. Kanie, M. Komatsu, and Y. Mitani, Int. J. Mol.
Sci., Vol. 21(2020) 7516.
4) S. Kanie and Y. Mitani, Anal. Sci., Vol. 38(2022) p.p. 1555-1562.
<謝辞>
装置の利用を補助いただいた公立千歳科学技術大学の伊勢崎政美氏と櫻井真理氏に感謝いたします。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件